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税金・保険コラム

2007.11.01

生命保険の基礎知識(5)貯金は三角、保険は四角

前回(9月6日掲載第4回)の話の続きです。
前回は、下記のような模式図で、多くの生命保険で利用されている平準保険料と住宅ローンの返済方法とが似ているというお話をしました。

【図1】元利平均方式(模式図)

この模式図は投資の複利効果の図式にも似ています。複利効果というのは、複利(利息を元本に組み入れる)の方が単利(利息を元本に組み入れない)に比べて元本と利息との合計がずっと大きくなるということを指します。

【図2】元利平均方式(模式図)での繰り上げ返済

さらに、住宅ローンの返済途中で繰り上げ返済をするという場合は、この模式図の元金部分の一部が切り取られるというわけですから、その部分に乗っている利息も払わなくて良くなるということです。この模式図をみれば、繰り上げ返済をするなら早いほうが利息を小さくする効果が大きいので総返済額が小さくなるといわれる理由が分かります。

さて、保険の話に戻りますが、保険の世界では「貯金は三角、保険は四角」というようなことが言われます。「貯金は三角」とは、貯金は図にすれば三角形の形でしか増えていかないので、保険事故が起きた時点で貯まっていた分しか保障がないという意味です。「保険は四角」とは、保険に加入していれば、(もちろん契約が有効な期間内であればですが)保険加入期間の初めの頃でも満額の保険金が受け取れるということを言い表したものです。

【図3】貯金は三角、保険は四角

ところで、多種多様の保険商品が販売されていますが、実は保険にはそんなに種類はないのだという意見もあります。どういうことでしょうか。次回は保険の種類の話です。

余談ですが、1万円を年率1パーセントの複利でまわすと30年後に1万3478円にしかなりませんが、5パーセントでまわせば4万3219円になります。しかし、毎年1万円ずつ追加投資していけば、年率1パーセントでも30年後には42万769円になります。前者は終価係数表、後者は年金終価計数表で見れば分かります。(この表は次回掲載予定です) 複利ってすごいなと思いましたか?でも、もしインフレ率がこの利率を上回れば、資産は数字としては増えても現実的には目減りしてしまいます。

星新一か、小松左京かうろ覚えで恐縮ですが、昔こんな短編小説を読みました。

ある日のこと、毎日爪に火を点すようにして1億円貯めた初老の男性が、アパートの自室で涙を浮かべてじっと貯金通帳を見つめています。目標金額に達して感極まったのでしょうか?隣の部屋の住人は主人公と同世代ですが、節約とは無縁な生活を送ってきた飲んだくれです。こちらは、酒屋にビールビンを引き取ってもらっているところです。飲んだくれのせりふが「なんだ、今月のビン代はたった1億円か」

社会保険労務士
小野 路子
さいたま総合研究所人事研究会 所属
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