自慢の郷土料理・地元メシ

Vol.2 会津と新潟に息づく、郷土のわっぱめし

木の香りと旬を包む、彩り豊かなわっぱめし

「わっぱめし」は、薄い板を曲げてつくる弁当箱「曲げわっぱ」にごはんを盛り、旬の海の幸や山の幸を彩りよくのせて蒸し上げる郷土料理です。ふたを開けると、まず木のほのかな香りが立ちのぼり、炊きたてのごはんに具材が優しく寄り添います。主に福島県会津地方や新潟県で生まれたとされ、鮭やイクラ、カニ、キノコ、山菜など、土地ごとの恵みがふんだんに使われます。美しく彩られたわっぱめしは、その地域の“旬”を映し出す一品ともいえるでしょう。
わっぱの魅力は見た目の美しさだけではありません。木が余分な水分を程よく吸い、ごはんをふっくら保つため、冷めてもおいしいのが大きな特長です。今では観光地の駅弁や専門店でも提供され、旅先ならではの特別感が味わえる料理として親しまれています。

素朴で贅沢―新潟のわっぱ飯

新潟名物として広く知られる「わっぱ飯」は、だしで軽く味付けしたごはんの上に、鮭やいくら、かに、帆立、山菜など季節の具材をのせ、蒸気でふっくらと仕上げる料理です。素材の旨みが米にしっとりと染みわたり、素朴ながら贅沢な味わいが楽しめます。
昭和31(1956)年創業の『田舎家』は、そのわっぱ飯発祥の店として知られています。初代店主は、寒い時期の野良仕事で、杉のわっぱに詰めた弁当をやかんに乗せて温めて食べる様子にヒントを得て、わっぱめしの試作を始めました。創業前に銀座の『久兵衛』で修業していた際、美食家として知られる北大路魯山人に可愛がられており、試作品も味見してもらったといいます。最初は米をチキンブイヨンで炊いていましたが、「うますぎると客はいずれ飽きる」という助言を受け、鰹だしの上品な薄味に改良しました。それが現在のスタイルです。ごはんの上には鮭やイクラ、カニなどの川・海の幸をたっぷりのせて蒸し上げるのが特徴。杉の曲げわっぱから立ちのぼるやわらかな香りが、海の幸の華やかさをいっそう引き立てます。

会津で育まれた、蒸しわっぱの名物料理

福島・会津の名物「わっぱめし」は、もとは山仕事や旅の携行食として親しまれていましたが、昭和45(1970)年頃、会津若松の名店「田季野」初代店主が、現在の蒸しわっぱのスタイルを考案したのが始まりとされています。白ごはんの上に、山菜やきのこなどの山の幸をたっぷり盛り込むのが特徴でしたが、現在は鮭やいくらなど海の食材も用いられるようになりました。
容器にはヒノキの曲げわっぱが用いられ、蒸すことで爽やかな木の香りりが立ち、どこか懐かしい温もりに包まれます。
古民家を改装した趣ある店で、囲炉裏を囲んで味わうわっぱ飯は、観光客にも愛される名物料理。いまや会津を代表する郷土料理のひとつとして広く知られています。

どこか懐かしく、やさしい味わいのわっぱ飯。訪れた土地ならではの食材と手仕事が生む一杯は、旅の記憶をそっと彩るおいしい出会いとなるはずです。

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