自慢の郷土料理・地元メシ

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大阪平野の中心に位置し、豊かな自然に囲まれた八尾市。日本人の心をつかむ独特のリズムで有名な踊り、河内音頭発祥の地としても知られています。地元のコミュニティで長年活動されている劇団のみなさんを訪ねました。

河内音頭の町を盛り上げる「八老劇団」

八尾市で1973(昭和48)年に結成されたのが「八老(はちろう)劇団」。同じ年にオープンした老人福祉センターを活動の拠点とする、シニア劇団の草分け的な存在です。
「八老劇団」を創立当初から率いているのが、主宰の浜田澄子さん。脚本・演出から団員の健康管理までを担っています。八尾市に暮らす専業主婦だった浜田さんは、もともとボランティアで青少年育成など地域の子供たちの世話をしていました。その時、初代センター長から「幼稚園も老人園も一緒や!」と誘われたのが、劇団とかかわるようになったきっかけだと言います。
「今ほど高齢化や認知症は問題にはなっていませんでしたが、それでも当時から行き場のない老人は多くいました。家に居づらいのか、昼間は神社仏閣にたむろしているんですね。雨の日はどうしているんだろう? シニアが気持ちよく集まれる場所があればいいのに、という願いで老人福祉センターがつくられました」
 開設当初、センターでは囲碁、将棋、俳句、生け花など、〝老人らしい〞趣味の集いをいくつか設けましたが、やはり河内音頭の町の気質なのか、もっとアクティブなことをやろう! 生き甲斐になるような創造的な活動も取り入れよう! ということで劇団が結成されたのです。
「みんなが一番に望むのは健康と、そして若返り。お化粧やおしゃれも効果はありますが、芝居ならいくつでもお姫様になれるのですから、これほどの妙薬は他にありません」と浜田さん。
 その言葉どおり、劇団員の平均年齢は74歳。次の公演の演目のひとつ、劇団の十八番『河内版ベルサイユのばら』では、80歳の松浦登紀子さんが王妃アントワネットを生き生きと演じます。
 入団して13年の松浦さん。「高い音域は得意なんですよ。アントワネットは私にぴったりな役ですね」と、活力がみなぎっていました。

黒子が活躍する劇団

「カラオケとは違って、芝居では相手のセリフも覚えないとタイミングがわかりません。だからみんな、すべてのセリフを必死に覚えてくれます。舞台では忘れることもありますけど、それが味にもなっている。
 黒子が大活躍する劇団なんです。黒子がセリフを教える声が客席にまで届いたりしながらも真剣さが伝われば、客席に笑いが起きます。間違えたり、忘れたりした時に拍手をいただくこともある。スマートに演じるだけだと、かえって面白くないらしいです。でも40年以上続けているので、以前に比べて上手に演じられるようになってきました。『失敗しないと、面白くないなぁ』と言われることもあるんですよ」
 そう話してくれた浜田さんの指導は厳しいことで知られ、先輩方にも容赦なくダメ出しをします。急に立ち上がるとぎっくり腰になりやすいので、待ち時間はずっと立たせていることも。
「舞台には段差もコードもあるし、突然暗くなることもあります。常に緊張していないと危ないから、厳しく指導します。高年齢になると怒られる機会がなくなりますが、時には社会の一員である証として、怒られることも必要なのではないでしょうか。叱られてこそやる気が出るんです」
 実際、団員の方々もみなさんこう話してくれました。
「浜田先生が本気だから、私たちも本気で応えます。叱ってもらえるから甘えられるんですね。それが楽しい」

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