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旅・レジャー

2010.03.11

消えゆく旅情 寝台列車に乗って

夜を走る「寝台列車」の歴史

夜を走る「寝台列車」の歴史

夜を徹して線路を走る寝台列車。寝台列車といえば、「ブルートレイン」と呼ばれる青い車体が特徴的な列車、そして"旅情をそそる旅の足"という魅惑的なイメージを思い描く方が多いのではないでしょうか。1950年代後半に登場したブルートレインは、登場当時は深夜に運行するというダイヤ設定が物議を醸したものの、ふたを開けてみれば乗車率は高く、好評を博しました。また、1970年代から80年代にかけては、その車体を撮影する鉄道ファンも増え、興隆を見せたのです。
しかし航空機や新幹線、高速バスなどが普及しはじめると、その運行は残念ながら年々減少の一途を辿っていきます。2010年3月13日にも、寝台特急北陸号がダイヤ改正にて廃止されることになり、今後は同区間(上野-金沢間)において、週末や夏休みなど乗客の多い時期を中心に臨時急行列車として運転されることとなりました。

とはいえ、今でも昔のように、寝台列車に揺られながらじっくりと夜の長さを堪能する旅行をしたいと願う人はまだまだ少なくありません。どこか懐かしさを感じる車両に乗り込み、車窓を流れる景色を眺めて一人物思いにふける夜。ほかの旅の足では決して味わうことのできない、静かな時間を運ぶ寝台列車は、その数は少なくなろうとも、今も人々に愛され、走り続けているのです。

現在も運行している寝台列車は、トワイライトエクスプレス(大阪-札幌間)、カシオペア(上野-札幌間)、北斗星(上野-札幌間)、あけぼの(上野-青森間)、日本海(大阪-青森間)など。今こそ、ゆったりと贅沢に時を過ごす寝台列車で、旅をしてみてはいかがでしょうか。

これぞ"ホテルトレイン" 豪華寝台列車で旅を楽しむ

現在運行中の寝台列車の中でも特に人気を集めているのが、「トワイライトエクスプレス」や「カシオペア」です。その内装は、もはや立派な「ホテル」と言ってもいいほど。その仕様についてご紹介しましょう。

トワイライトエクスプレス

トワイライトエクスプレス

大阪-札幌間という、日本で一番長い距離(約1,500km)を約21時間49分かけて走行する豪華寝台特急列車。部屋タイプはいくつかあるものの、その中の1号車スイートルームは、広々とした室内、大きなベッドにバスルームまで揃い、ホテルの部屋と見まがうほどの豪華なあつらえです。ゆったりと寛ぎながら、変わりゆく景色を眺めて過ごす、至福のひとときを味わうことができます。
また、旅の楽しみの1つである食事についても、ホテルのレストランで味わうものと何ら遜色ありません。食堂車の「ダイナープレヤデス」では、ランチ、ディナー、パブタイム、そして翌朝のモーニングを楽しむことができ、ランチライムには昔ながらの手作りの洋食を、ディナータイムには旬の食材を用いた本格フレンチのフルコース(事前予約制)を堪能することができます。
ちなみに、現在、日本で食堂車内のランチを提供しているのは「トワイライトエクスプレス」のみ。しかも、大阪発の場合のみ(札幌発の場合はランチタイム営業の代わりにティータイム営業あり)なので、大阪から乗車する際には、一度体験してみてはいかがでしょうか。

カシオペア

カシオペア

優美な曲線の車体が特徴的な寝台特急列車、カシオペア。上野-札幌間を、夕方16時過ぎに出発し、翌朝9時半頃に到着するという、夜の時間を有効に使いながらゆったりと過ごせる運行スケジュールが何よりの魅力です。
1室のみ用意されているカシオペアスイートの展望室タイプは、明るいグレーと木目を基調としたエレガントな空間。展望室タイプというだけあって、三面ガラスのワイドな窓に面したソファからは、広々とした景色を眺めることができます。
ウェルカムドリンクのサービスがあるので、ワインなどを傾けながら、ゆっくりと夜の帳(とばり)が降りてゆく様に見惚れる...そんなロマンチックな時間を体験することもできるでしょう。ディナー(事前予約制)は3号車のダイニングカーで懐石御膳、またはフランス料理を選ぶことができます。
満点の星空、また朝焼けに染まる美しい空を見られるよう設計された12号車のラウンジカーは、見晴らしの良い2階に位置。明るい色彩で整えられたインテリアの中で、のんびり会話を楽しむという時間も、素晴らしい経験となりそうです。

寝台列車は、単なる交通手段ではなく「乗車する」そのものを楽しむ体験といえるでしょう。時代は変わっても、ゆったりと静かに過ごす寝台列車の魅力は変わりません。心に残る特別な旅の時間を、ぜひ味わってみてください。

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