旅・レジャー

2009.10.08
今回ご紹介するのは作家・壺井栄の「二十四の瞳」で一躍有名になった、香川県の小豆島。岡山県と香川県のちょうど真ん中あたり、穏やかな瀬戸内海に浮かぶこの島は、地中海の気候に似た温暖な気候と、風光明媚なことで知られる土地です。
アクセス方法は船で、香川以外にも、大阪、兵庫、岡山から小豆島行きの船が運航されていて、比較的時間をかけずに訪れることができる身近な島です。そのため、リゾート気分を味わうにはぴったり。休日には地元だけでなく、各地から人が集まっている場所なのです。
小豆島に訪れたなら、名作「二十四の瞳」のロケ地の見学ははずせませんが、それ以外にも、ぜひ見ておきたい光景があります。それが小高い丘に広がる、一面のオリーブ畑。小豆島の特産品は、ギリシャやイタリアなどの地中海付近に似た気候から生まれるオリーブなのです。たわわに実る緑の実が風に揺れる「小豆島オリーブ公園」や、古代ギリシャを思わせる神殿が建つ「太陽の丘」は、どちらも小高い丘の上にあり、晴れた日には青く澄み渡った空と、静かにきらめく海を一度に見渡せます。
小豆島は、同じ内海の島という環境から、ギリシャ・ミロス島と姉妹島提携を結んでおり、文化交流も行われています。空と海に囲まれた贅沢なロケーションの中で、前述の太陽の丘で、ギリシャの雰囲気を感じてみるのもいいかもしれません。
また、今年2009年は、小豆島にオリーブが植えられてから100周年に当たるため、さまざまな記念行事が催されており、10月からはメーンイベントである「オリーブ収穫祭」も始まり、島はいっそう賑わいます。
さて、ここからは小豆島の「もうひとつの顔」をご紹介しましょう。小豆島は、温暖な地中海沿岸を思わせる牧歌的な景色とはまた趣の異なる、"別の表情"も持っています。
それは、何万年もの昔の火山活動によって生まれた疑灰岩が、地殻変動や風雨に侵食されることで出来上がった、雄々しくも優美な名勝地「寒霞渓」です。
日本の三大渓谷のひとつにも数えられる寒霞渓は、荒々しいほどの岸壁や奇石群で見るものを圧倒する存在感を放ちますが、秋になるとその荘厳な景観が、鮮やかに色づく見事な紅葉に彩られ、まるで絵巻物の中へ迷い込んだような、幻想的な美しさへと変貌を遂げます。
寒霞渓の登山道から見られるさまざまな景観は"表十二景、裏八景"などと称されるほどで、とにかく見どころに事欠かない場所ですが、おすすめのスポットは、紅雲亭(こううんてい)から寒霞渓山頂までを繋ぐ空中の道、"ロープウェイ"。
このロープウェイは、乗り込んでから山頂へ到着するまでの時間はわずか5分ほどしかありません。しかし、奇岩絶景の中、時には岸壁が眼前に迫り、時には朱色や黄色が舞い乱れる紅葉が眼下に広がる――。その光景は、まさに言葉を失うほどの絶景です。自然の雄大さをしみじみと味わうことができる素敵な空中散歩を、ぜひ楽しんでみてください。
また、ポスタルくらぶ会員(年会費350円)の皆さまなら、会員カード表面の「えらべる倶楽部」マーク(青色の気球マーク)を提示いただくことで、寒霞渓ロープウェイ大人1,250円から1,130円、二十四の瞳映画村が大人700円から630円に割引されます。お出かけの際は、ぜひ活用してみてくださいね。
秋の行楽には、リゾート地のような空間と、偉大な自然がつくりあげた味わい深い絶景、まったく異なる2つの楽しみを同時に体感できる小豆島。秋の爽やかな空と美しい海、そして緑豊かなオリーブの小豆島へ、ゆったりと旅の一日を過ごしに訪れてみてはいかがでしょうか。きっと、心に残る景色に出会えることでしょう。
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