ポスタルくらぶ

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旅・レジャー

2008.09.11

日本一標高の高い鉄道路線を訪ねる

雄大な景色を眺めながら、ゆったり心の旅

自然の中を走るJR小海線

天高く、馬肥ゆる秋。青空と爽やかな風が心地よい初秋には、のんびり時間をかけて心を潤す旅に出てみてはいかがだろうか。今回のテーマは、列車。移動する空間そのものをじっくりと味わいながら、深い情緒を楽しもう。

山梨県北杜(ほくと)市の小淵沢(こぶちさわ)駅から、長野県小諸(こもろ)市の小諸駅までを走る「JR小海(こうみ)線」という路線があることをご存知だろうか。通称「八ケ岳高原線」とも呼ばれるこの路線は、日本一標高の高い場所を走ることで知られる有名な路線だ。 広大な八ケ岳の東麓から千曲川の上流に沿って広い斜面を大きく曲がりながら登っていくと、車窓からは堂々とした甲斐駒ケ岳や富士山、時には高原野菜が青々と茂る畑、終点近くでは浅間山などが見える。秋の晴天に映える山々の稜線を眺めていると、ゆるやかに流れゆく自然の景色に心が溶けていくのを感じるだろう。いつか見たような、懐かしい、ゆったりとした時の流れを、列車の旅で感じてみてほしい。

普通鉄道で最も高い地点にある駅「野辺山駅」

JR小海線の野辺山駅

このJR小海線の中で、最も高い場所にある駅は、長野県南牧村の標高1345m地点にある「野辺山駅」だ。列車の旅の醍醐味のひとつは、途中下車にあると考える人も少なくないと思うが、この駅は目的地として訪れる価値も十分にある場所だ。 高原らしい雰囲気の白い駅舎を出ると、まず正面に雄大な八ケ岳が姿を現す。高く澄んだ空を眺めるだけでも心満たされるが、駅周辺には、かつてこの地を走った蒸気機関車が展示されている銀河公園や、たくさんの動物と触れ合える牧場、南牧村の歴史や動植物などの成り立ちを展示する民族資料館、巨大なパラボラアンテナで宇宙からの電波を受信する国立天文台野辺山電波観測所など、さまざまな見所がある。好奇心旺盛な人には、どこへ行こうか迷ってしまう、嬉しい困惑が待ち受けているかもしれない。

列車の旅に欠かせない名物駅弁を堪能

高原野菜とカツの弁当と佐久平物語

さて、前の項では列車の旅の醍醐味に途中下車を挙げたが、もうひとつ忘れてはならないキーワードは、"食"だ。列車の旅の食といえば、そう、「駅弁」。JR小海線の路線で駅弁を購入できる駅は現在のところ小淵沢駅と小諸駅だけだが、駅弁会社によっては、事前に電話予約をすれば別の駅でも受け取れる場合がある。小淵沢駅の駅弁では昭和45年の発売以来ロングセラーを誇る「高原野菜とカツの弁当」(850円)が、小諸駅では佐久鯉の甘酢あんかけや信州味噌のナス田楽など、地元の食材をふんだんに用いた「佐久平物語」(1000円)がおすすめだ。売り場の人と季節限定や新商品などについて相談しながら選ぶのも楽しい。舌においしい弁当と、目においしい景色を眺めながら、のんびりと心躍る、列車の旅を満喫してほしい。

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