趣味・教養

2010.08.16
紀元前8世紀頃、口承で伝わっていた物語をギリシアの詩人ホメロスがまとめ、紀元前6世紀頃には文字化されたという英雄叙事詩「イリアス」。最古にして最高のストーリーとして今なお世界中で上演されている本作が、ついに日本で初の舞台化! その未踏の地に挑むのは、内野聖陽を始め池内博之、高橋和也、馬渕英俚可、新妻聖子ら実力派役者陣。さらに70歳を過ぎて新たに演劇賞を受賞するなど進化を続ける平幹二朗が舞台を引き締める。

ギリシア神話でも有名なトロイア戦争は、ギリシア軍とトロイア軍の間で起きたとされる物語。「イリアス」ではトロイア(イリアス)戦争の10年目に、ギリシアの英雄アキレウス(内野)と総大将のアガメムノン(木場勝己)が戦利品の女を巡って争い、アキレウスが戦線から離脱してしまうところからストーリーが始まる。そこへ敵国トロイアの君主プリアモス(平)の子ヘクトル(池内)が名誉を賭けての決死の猛襲を仕掛けてくる。英雄アキレウスを欠き敗走を重ねるギリシア軍。見かねたアキレウスの親友パトロクロス(チョウ・ソンハ)は、アキレウスに戦線へ戻るよう懇願するが...。

演出は、人物の感情表現を緻密に構成することで定評のある栗山民也。2000年から2007年まで新国立劇場演劇部門の芸術監督を務め、その前後も問題作から商業演劇までさまざまな作品を発表、受賞作も多い演出家だ。近年は舞台化も多いギリシア神話だが、今回は実力派役者陣を"素材"に、どう斬り込んでいくかが注目されている。また、アキレウスの軍の知将オデュッセウスを演じる高橋、アキレウスと一騎打ちをすることになるヘクトルの妻アンドロマケ役の馬渕、さらに敵国トロイア君主の娘で予言能力をもつカサンドラに扮する新妻と、隅々まで目が離せない布陣に緊張感溢れる舞台になること必至だ。
昨年から今年前半にかけて、TVドラマ「JIN-仁-」や「臨場」などが話題になった内野だが、ホームベースとなる舞台出演は約1年ぶり。秋の匂いが始まる9月、映像とはまた異なるその姿を劇場で堪能するのも一興だろう。
| 日程・会場 | 9月4日(土)~9月23日(木・祝) ル テアトル銀座 by PARCO (東京都) 9月28日(火)~10月3日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール (兵庫県) ※9月25日(土)新潟市民芸術文化会館(新潟県)での公演は、販売予定枚数を終了いたしました。 |
| 原案・原作 | ホメロス |
| 演出 | 栗山民也 |
| 劇作・脚本 | 木内宏昌 |
| 音楽 | 金子飛鳥 |
| 出演 | 内野聖陽/池内博之/高橋和也/馬渕英俚可/新妻聖子/ チョウソンハ/木場勝己/平幹二朗/他 |