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趣味・教養

切手~小さな四角の世界~

2010.06.09

日本とサンマリノが切手で国際親善

美しい切手で世界的に有名なサンマリノ共和国(La Repubblica di San Marino)は、イタリア半島中部に位置する国家です。国土の面積はニューヨーク・マンハッタン島とほぼ同じ61平方キロメートルという、小さなこの国の重要な産業の一つが、世界のコレクターから熱い視線を集める「切手」の発行。そんなサンマリノが、日本と共同で記念切手シートを発行しました。今回ご紹介するのは、日欧文化の美の粋を集めた"コラボ切手"です。

1700年以上も独立国家であるサンマリノ

イタリア半島中部の山岳地帯に位置するサンマリノ共和国は、世界で5番目に小さな国。現存する最古の共和国としても知られています。国のおこりは、まだ日本が古墳時代であった4世紀初頭、ダルマチア地方の石工職人マリヌス(マリーノ)が、ローマ皇帝(ディオクレティアヌス)のキリスト教徒迫害を逃れて、仲間と共にアドリア海対岸に位置するチタン山(現在のティターノ山)に潜伏し、信徒を集めて共同体を作ったことといわれています。マリヌスはその後、聖マリヌスと呼ばれたことから、現在の国名「サンマリノ」になったと伝えられています。

中世ヨーロッパの風景そのまま「世界遺産の国」

中世以降も、天然の要塞ともいえる立地を利用して自由と独立を守り続けたサンマリノは、1631年にローマ法王から独立的地位を保証されました。さらに1862年、イタリアと友好善隣条約を結び、近代国家としての主権と独立を確立。現代では、1992年に国連に正式加盟。世界各国から独立国として承認され続けています。これまで大国の侵略や近隣諸国の戦火にさらされることも少なく、市街地には現在も、中世の歴史的な建築物が多く残っています。国旗デザインにもなっている「第一の砦グアイダ」、「第二の砦チェスタ」、「第三の砦モンターレ」という"三つの砦"をはじめとした数々の美しい建築物は、サンマリノを支える観光資源となっており、2008年には、旧市街地が正式に世界遺産として登録されました。

日本とサンマリノの共通点と違いを見比べる一枚

サンマリノと日本の文化小型シート
※画像をクリックすると拡大できます

観光立国サンマリノは、その景色だけでなく「グラッパ」、「グリレ」、「ブルネート」などの極上ワイン、そして美しいデザインの記念切手発行などでも知られています。
そのサンマリノは、日本と歴史的・地理的・経済的に関係が深く、通信や郵便等の運営協力を通じ、密接な協力関係にあります。
その象徴のように、2010年3月にはサンマリノと日本が初めて共同で記念切手を発行しました。サンマリノが発行した版には、日本とサンマリノの伝統的風景や、互いの国を代表する世界遺産、そして美しい女性の肖像画と浮世絵の美人画などがデザインされています。
遠く離れたサンマリノと日本の友好の印の切手を、ワイン片手にお手元でじっくり楽しんでみてはいかがでしょうか。
なお、日本版は2010年3月23日に発行されています。

  • 切手名称:サンマリノと日本の文化小型シート
  • 商品番号:448521
  • 発行国:サンマリノ共和国
  • 発行日:2010年3月17日
  • 切手図案
    【左側上段】ポキーニ作の彩色テラコッタ「共和国(La Requbburika:サンマリノの擬人像)」の胸像(1899年、サンマリノ国立美術館蔵)と第一の塔「ロッカ・グアイタ」。ティターノ山の頂上に築かれた難攻不落の城塞都市サンマリノ(2008年「サンマリノ旧市街」は世界遺産登録)の象徴である"三つの砦"の中で最も古い(11世紀建造)要塞。
    【左側下段】自由広場に建つ「政庁舎」の壁に描かれたエミリオ・レトロジ(1858~1911)によるテンペラ画「民衆の前に現れた聖マリノ」(1894年)。
    【右側上段】「姫路城」。江戸時代初期(17世紀前半)に現在の姫路市街の北側にある姫山および鷺山に築かれた平山城。国宝、重要文化財、特別史跡に指定されており、1993年にはユネスコ世界遺産に登録された。別名「白鷺城」。
    【右側下段】歌川広重(1797~1858)筆「東海道五十三次之内 日本橋」。日本橋は江戸と京都を結ぶ東海道の53の宿場(五十三次)の出立点。朝焼けの空を背景に"明七ツ立"で日本橋を渡る大名行列の先頭と、橋の袂(たもと)で仕入れを終えたばかりの魚屋の様子を描く。
    【シート地】喜多川歌麿(1753~1806)筆の美人画と、フランチェスコ・メンゾッキ(1502~74)作のテンペラ画「聖マグダラのマリア」(1533年頃、サンマリノ国立美術館蔵)。
  • サイズ:ヨコ113ミリ×タテ153ミリ
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