ポスタルくらぶ

  • 文字サイズを「小」にする
  • 文字サイズを「中」にする
  • 文字サイズを「大」にする
  • はじめての方へ
  • 会員メニュー


趣味・教養

切手~小さな四角の世界~

2010.04.14

「世界のクロサワ」誕生100年を記念したモナコ切手

国内のみならず世界中の映画人に影響を与えた、もっとも有名な日本人映画界の巨匠といえば、黒澤明監督です。今年2010年は黒澤監督の生誕100周年にあたり、記念切手がモナコから発行されました。今回は、黒澤監督の偉業をしのびながら、迫力満点のデザインに仕上がった切手をご覧いただきます。

戦後日本に勇気を与えた黒澤監督

1910年3月23日、東京に4男4女の末っ子として生まれた黒澤明氏は、若いころ画家を志し、二科展にも入選経験を持つほどの腕前でした。26歳のときに、P.C.L.映画製作所(現:東宝)に入社。助監督として修業の日々を過ごします。そして、1943年、『姿三四郎』で監督デビューすると、『わが青春に悔なし』『醉いどれ天使』『野良犬』ほか、人間の真理に迫る作品でヒットを連発し、名実ともに一流監督の仲間入りを果たしました。

東宝退社後の1950年作品『羅生門』では、1951年のヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞し、第二次世界大戦の敗北で疲弊した日本人の心に勇気を与えました。また1951年に『白痴』、翌52年『生きる』を撮り、後者はベルリン国際映画祭上院特別賞を受賞しています。
さらに、1954年発表の時代劇『七人の侍』で、ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞受賞。『蜘蛛巣城』、『隠し砦の三悪人』、『用心棒』、『椿三十郎』など、シリアスな人間ドラマから冒険活劇まで、さまざまな時代劇を立て続けに発表し、世界の映画人と映画ファンに不動の人気を誇りました。

世界の映画人から注目を集める「クロサワ」の映画芸術

そんな黒澤監督の映画人生もけっして順風満帆ではなく、ハリウッドからのオファーで計画した『暴走機関車』はとん挫、1968 年の日米合作『トラ・トラ・トラ!』では監督降板など、精神的に辛い時期もあったといわれています。

ところが1975 年、当時のソビエト連邦の要請で撮った『デルス・ウザーラ』が高い評価を受け、モスクワ映画祭金賞、アカデミー外国語映画賞を受賞。「世界のクロサワ」復活を印象付けました。それをきっかけにして、1980年、ジョージ・ルーカス、フランシス・フォード・コッポラを海外版プロデューサーとする『影武者』、1985年フランスとの合作の『乱』、スティーブン・スピルバーグが製作総指揮を務めた1990年の『夢』など、海外資本の参加でビッグスケールの作品を撮り続けました。

米アカデミー賞受賞式で行われた「伝説のスピーチ」

1990年に行われた第62回アカデミー賞授賞式では、アカデミー賞特別名誉賞を受賞した黒澤監督。ジョージ・ルーカスとスティーブン・スピルバーグが、尊敬の念を込めてプレゼンターを務めました。
しかし、黒澤監督はそのスピーチで、「私がこのように立派な賞に値するかどうか心配です。なぜなら私はまだ映画がよく分かっていないからです」と語り、会場を驚かせました。「映画という素晴らしく美しいものをつかむのは、大変難しい。私はこれからも、映画の素晴らしさをつかむため全力を尽くし、この賞にこたえるつもりです」と続けて、割れんばかりの拍手喝さいを浴びたということです。

1998年9月6日、黒澤監督は88歳で逝去。アカデミー賞の受賞スピーチで垣間見せたような、仕事への厳しい姿勢を晩年まで貫いた映画芸術の巨匠として、今もその名声が衰えることはありません。

そして今年、黒澤監督誕生から100年を記念して発行されたモナコ切手のデザインには、代表作『七人の侍』が選ばれました。本作はハリウッドでも『荒野の七人』としてリメイクされるなど、世界中の映画人に影響を与えた作品として知られています。
映画ファンの皆様はもちろん、この春進学、就職された大切な方へのプレゼントとして、アカデミー賞での深いコメントとともに、「黒澤明誕生100年記念切手」を贈られてはいかがでしょうか。

黒澤明誕生100年記念切手

  • 切手名称:黒澤明誕生100年
  • 商品番号:445721
  • 発行国:モナコ
  • 発行日:2010年2月24日
  • サイズ:ヨコ53ミリ×タテ41ミリ
購入はスタマガネットへ
※画像をクリックすると拡大できます。

協力:株式会社郵趣サービス社

【ご案内】
●下記ページから、郵趣サービス社が運営する切手と趣味のオンラインショッピングサイト「スタマガネット」のメールマガジンにご登録いただけます。
スタマガネットの「メルマガ登録」はこちら

●「スタマガネット」のメールマガジン登録に関するお問合せは、郵趣サービス社へお願いいたします。

« 前の記事へ 次の記事へ »
 

このページの先頭へ

このページの先頭へ



このページの先頭へ