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趣味・教養

切手~小さな四角の世界~

2009.11.11

テレビ文化の夜明けが切手でよみがえる!往年のアメリカのTV番組

世界を魅了したアメリカンTVの黎明期作品

1950年代から1960年代は、アメリカのテレビドラマにとって、まさに「黄金期」と言える時期でした。そして海を渡った日本では、おりしも高度成長時代を迎え、テレビが「一家に一台」という割合で普及。その当時のテレビを席巻したのもまた、"エンターテインメントの国"アメリカの番組たちでした。今回は、当時の視聴者を夢中にさせた、華やかなアメリカTV番組を一挙20種掲載する切手シートをご紹介しましょう。

1950~1960年代にかけて、アメリカから続々とやってきたテレビ番組。あかぬけた雰囲気のホームドラマの舞台は、素敵なインテリアに囲まれた戸建て。登場する大きな白い冷蔵庫や長いコードの電話、そして広い道路を疾走するコンバーチブルの乗用車に、テレビを見ながらうっとりと見とれた人も多かったと言われています。

一方、開拓者の国としてカウボーイたちが大地を駆け巡る西部劇や、技術先進国としての面目を鼓舞するかのごとく広い宇宙へ思いをはせるSFも、その良質なドラマ性から、多くの視聴者を釘付けにしました。コメディ、シリアス、そして歌って踊るスターたちの輝かんばかりのまばゆさは、当時のアメリカの豊かさの象徴そのものとして、戦後の復興期から高度成長期に生きる日本人にとって、なによりの憧れだったのです。

また、テレビ黎明期に浸透したこれらのTV番組からは、数々の名フレーズや演出が生まれています。例えば、ローン・レンジャーの名セリフ「ハイヨ!シルバー!」や、トワイトライトゾーンの独特なテーマ曲など、物語の中から生まれた音や演出にも印象の強いものが多く、多くの熱烈ファンを獲得しただけでなく、日本での映画やドラマ制作にも大きな影響を与えました。

今回、これら「一度は目にしたアメリカTV番組」を一挙20種掲載したシートが発売され、話題を集めています。ぜひみなさまのお手元に置いて、青春の思い出とともに切手にデザインされた名場面、名役者をじっくりご覧いただいてはいかがでしょうか。

※番組タイトルは、原則的に日本放映時の番組名を記載しています。放映時期についても確定できないものもありますのでご了承ください。

【1段目左から】

「テキサコ・スター・シアター」(NBCテレビ1948~1956年)
テレビが一般家庭に急激に普及していく時代に作られたコメディ番組。ホスト役のコメディアン、ミルトン・バール(1908~2002)は全米の人気者となり、テレビが生んだ最初のスターとして知られています。またミルトン・バールは「ミスター・テレビジョン」と呼ばれ、1983年にテレビの殿堂入りを果たしました。

「アイ・ラブ・ルーシー」(1951~1957年放映)
コメディ女優ルシル・ボール(1911~1989)が、主人公ルーシー・リカードを演じて高視聴率を記録したシチュエーション・コメディスタイルのドラマ。コメディの女王と呼ばれたルシル・ボールの代表作品で、日本でも1957年からNHKで放送され、ルーシーのキュートな雰囲気と明るい内容から、高視聴率を収めました。

「レッド・スケルトン・ショー」(1951~1971年放映)
喜劇俳優レッド・スケルトン(本名リチャード・バーナード・スケルトン:1910~1997)がピエロに扮して、シャーリー・テンプル、フレッド・アステア、ママスアンドパパスなど多彩なゲストを迎え歌やお芝居(コント)など繰り広げる、30分バラエティー番組です。

「ハウディ・ドゥーディ」(1947~1960年放映)
ハウディ・ドゥーディとは、ソバカス顔の男の子の人形の名前。司会者のボブ・スミスとこの「ハウディ・ドゥーディ」という名前の人形が番組を進行するという内容で、子ども向け番組の草分け的存在として、その後の同様番組に多大な影響を与えました。戦後のベビーブームを背景に、テレビの一般家庭への普及を狙ってNBCで制作された番組です。

【2段目左から】

「ドラグネット」(1952年放映開始)
ロサンゼルス市警の腕利き刑事コンビが、次々と難事件を解決する様を描いた不朽の名作刑事ドラマ。ロサンゼルス市警が実際に扱った事件の捜査過程を綿密に取材・再現したそのリアルさから、「全ての刑事ドラマの原点」として、現代に語り継がれています。

「名犬ラッシー」(1954~1974年放映)
エリック・ナイト原作の「名犬ラッシー」をもとに生み出された、不朽の名作テレビドラマ・シリーズ。1954年から1974年まで、合計19シーズン588話が放送されるロングヒットとなりました。日本でも1957年から放映され、賢く愛らしいコリー犬ラッシーは一躍人気者となり、「コリーといえばラッシー、ラッシーといえば名犬」と言われるほどになりました。

「われらのキャシディ(Hopalong Cassidy)」(1949~1951年放映)
ウィリアム・ボイド(1895~1972)が、黒一色の服に白髪をひらめかせた主人公のカウボーイ「ホパロン・キャシディ」を演じて国民的ヒーローになった、西部劇ドラマです。主人公の愛称ホッピー(Hoppy)から「Hoppies」と呼ばれた作品群は、長い間アメリカの国民的ヒーロー譚として愛されました。

「ユー・ベット・ユア・ライフ(You Bet Your Life)」(ラジオではABCで1947年から放送。その後CBSに移り、1950年よりテレビ放映開始)
ナンセンスギャグの王様として知られるコメディアン、「マルクス兄弟」の三男グルーチョ・マルクス(1890~1977)の司会によるクイズ番組。回答者である一般人との何気ない会話からシニカルな笑いを引き出し、人気を集めたということです。

【3段目左から】

「ダイナ・ショア・ショー」
「ブルー・カナリア」(日本のヒット曲「青いカナリア」の原曲)などを歌った女性シンガーで女優でもある、ダイナ・ショア(1916~1994)が、1950年代から1960年代にかけて司会を務めたテレビ番組です。明るく親しみやすい彼女のキャラクターから、当時の主婦層に人気を得た番組だったと言われています。

「エド・サリバン・ショー」(1948~1971年放映)
エド・サリバン(1902~1974)がホスト役を務めたバラエティー番組。歌手やダンサー、コメディアン、クラシック演奏家など、さまざまなゲストがトークとその芸術を披露する内容で、エルヴィス・プレスリーが初めて出演した際には、全米視聴率が82.6%にまで達したというモンスター番組でした。日本人でも、坂本九、ブルーコメッツなどがゲスト出演しています。
エド・サリバン・ショー
※画像をクリックすると拡大できます。

「ククラ、フラン・アンド・オリー(Kukla, Fran and Ollie)」(放映開始は1948年)
月曜~金曜の夕方に放映された、子ども番組シリーズ。歌手でタレントのフラン・アリソン(1907~1989)と道化師のククラとドラゴンのオリーを中心とする、パペット(操り人形)が繰り広げる人形劇。素朴な瞳のククラと、大きな口にもじゃもじゃ頭のオリーのコンビは、子どもたちの夕方の相手として、愛されました。

「ザ・フィル・シルバーズ・ショー」(1955~1959年放映)
コメディ俳優フィル・シルバーズ(1911~1985)主演で、陸軍を舞台にした喜劇シリーズ番組。このドラマに登場するドーベルマンたちは、ペンシルバニア州のアレンタウンから配役されました。

【4段目左から】

「ローン・レンジャー」(1949~1958年放映)
1949年~1958年まで、全221話が放映された大人気西部劇ドラマ。白馬に乗って黒いマスクで顔を隠した主人公、ローン・レンジャーは、アメリカ版「鞍馬天狗」として日本でも大人気を博しました。また、主人公レンジャーの愛馬シルバーへの掛け声、「ハイヨ!シルバー!」などもおなじみのフレーズに。
ローン・レンジャー
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「弁護士ペリー・メイスン」(1957~1966年放映)
ミステリー作家E・S・ガードナーの生み出した、決断力と行動力に富む敏腕弁護士「ペリー・メイスン」が主人公の推理ドラマです。主演はカナダ出身の俳優レイモンド・バー(1917~1993)で、同作品はレイモンド・バーの出世作としても知られています。
弁護士ペリー・メイスン
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「ヒッチコック劇場(Alfred Hitchcock Presents)」(1955~1962年放映)
サスペンス映画の巨匠アルフレッド・ヒッチコック(1899~1980)総監修のサスペンス番組。番組の始めと終わりに行われる、ヒッチコック自身によるユーモラスな解説も、人気の的でした。
ヒッチコック劇場(Alfred Hitchcock Presents)
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「バーンズ・アンド・アレン(The George Burns & Gracie Allen Show)」
1950年から放送された、喜劇俳優ジョージ・バーンズ(1896~1996)と妻のグレイシー・アレン(?~1966)の、夫婦コンビよる人気番組です。

【5段目左から】

「オジーとハリエットの冒険(Adventures of Ozzie & Harriet)」(1960~1962年NHK放映)
日本では「陽気なネルソン」の題名で放映され、歌手のネルソン一家(両親と高校生の息子2人)が、全員本名で登場するホームドラマです。この番組で人気が爆発した弟のリッキー・ネルソンは、1960年代のアメリカのアイドルとなりました。

「ザ・トゥナイト・ショー(The Tonight Show)」
深夜トーク番組シリーズの草分け的存在。切手の図案は1954年の放送開始から1957年までを担当した、初代司会者のスティーブ・アレンです。なお「ザ・トゥナイト・ショー(The Tonight Show)」は、2009年6月から5代目司会者にコナン・オブライエンを迎えて現在も放送中という長寿番組です。

「トワイライトゾーン(The Twilight Zone)」(1959~1964年放映)
脚本家のロッド・サーリング(1924~1975)がホストを務めた、SFドラマシリーズ。日本では「未知の世界」(日本テレビ)「ミステリー・ゾーン」(TBS)のタイトルで放映され、チャラリラ、チャラリラという、どこか不気味なテーマ曲でおなじみですね。「ウルトラQ」などの日本のSF番組にも影響を与えた作品として有名です。

「ハネムーナーズ(The Honeymooners)」(1952年放映開始?)
喜劇俳優ジャッキー・グリーソン(1916~1987)が、主役のバス運転手ラルフに扮し庶民の生活と夫婦の風景をコミカルに描いたドラマです。なおこの時代には、本当の大スターたちは映画の世界で活躍し、コメディ俳優がテレビドラマの主役を演じることが多かったそうです。

初期のテレビ番組(セルフ糊)20種シート
※画像をクリックすると拡大できます。

  • 切手名称:初期のテレビ番組(セルフ糊)20種シート
  • 発行国:アメリカ
  • 発行日:2009年8月11日
  • サイズ:ヨコ185×タテ222ミリ
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