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趣味・教養

切手~小さな四角の世界~

2009.04.08

チャールズ・ダーウィン誕生200年(「種の起源」刊行150年) ~切手で見るダーウィンの「進化論」~

2009年は、「進化論」で有名なダーウィンの誕生から200年を迎えます。そして彼が著した『種の起源』刊行から150年にあたり、これを記念してダーウィンの母国イギリスから10種類の切手が発行されました。今回はその中から、ジグゾーパズルのワンピースのような珍しい形をした、シール式(セルフ糊)切手6種を紹介します。

生物学・地質学に功績を残したダーウィンの一生

「進化論」があるのはダーウィンの「弱気」のおかげ?

チャールズ・ロバート・ダーウィン(1809-1882)は、医師であり投資家でもあった父ロバートと、陶器で有名なウェッジウッド一族の出身である母スザンナの間に、6人兄弟の5番目の子供として、イギリスに生まれました。
裕福な家庭に育ったダーウィンは、小さいころから園芸を趣味とし、植物や鉱物などの収集にも熱心でした。16歳のとき、父と同じ医学の道を志しエディンバラ大学に入学しますが、生来持っていた「血を見るのが苦手」という気の弱さから、大学を中退。
その後、父のすすめで神学を学ぶため、ケンブリッジ大学に入学します。しかしそれは、医学ほど忙しくない神学で空いた時間を、博物学の勉強に費やすことができるというダーウィン自身の計算もあったといわれ、実際そのとおりに大学では必修ではなかった博物学や地層学を学び、その才能を開花させることとなります。

『種の起源』刊行時に起きた大論争

1831年に大学を卒業すると、ダーウィンはその年に調査船ビーグル号から乗船を請われました。5年間にわたる世界一周の航海の途中、ビーグル号は南米エクアドルの西約900kmの太平洋上に浮かぶガラパゴス諸島にたどり着きます。そこで目にした生物達の多様性と生態の神秘をきっかけにさまざまな研究を重ね、ダーウィンは「すべての生き物は、それらが生きる環境に適応した形質へと変化を遂げつつ次世代に子孫をつなぐ」という自然淘汰(自然選択)説に基づく学説「進化論」を導き出します。
そして、その学説を記した著作『種の起源』は、ビーグル号の航海から20年以上の歳月を経て、1859年に刊行されました。しかし、当時あまりにも斬新な理論が展開されたこの本をめぐっては、各界の学者や聖職者を巻き込んでの大論争になったそうです。

支持者も多い反面、反対派のあまりの反発の激しさに、ダーウィンは「この理論が受け入れられるには、種の進化と同じだけの時間がかかりそうだ」と困惑したほどですが、その後急速に進化論の知名度と信頼度が上がり、1877年には、母校ケンブリッジ大学より名誉博士号が贈られました。『種の起源』は世界中のさまざまな言語に翻訳され、今でも生物の進化についての興味深い1冊として、多くの人々に読まれています。

ダーウィンに関係する美しい生物や植物をデザインした切手たち

今回発行された切手は、ダーウィンの肖像写真(国立歴史博物館蔵)、ウミイグアナ(動物学)、フィンチ(鳥類学)、珊瑚礁島(地質学)、ミツバチラン(植物学)、オランウータン(人類学)の6種です。
ウミイグアナとフィンチ(ダーウィン・フィンチ)、ミツバチラン、オランウータンは、ダーウィンと深い関係のある動物や植物としてデザイン。そして、生物学のほか地質学者として珊瑚礁の研究でも知られるダーウィンが発表した「沈降説」(珊瑚礁でできた島は、もともと火山島の周りにできた珊瑚礁が、火山島の沈降により残ったものとする説)そのままに、美しい珊瑚礁島の写真がデザインされています。170年あまりも前に、ダーウィンが発見した独特の風貌と行動特性を持つ動植物の写真を眺めながら、偉大な先人の功績と、地球上の生きとし生けるものの進化に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

切手で見るダーウィンの「進化論」
※画像をクリックすると拡大できます
購入はスタマガネットへ

切手名称:「チャールズ・ダーウィン誕生200年」シール式(セルフ糊)切手
発行国:イギリス
発売日:2009年2月12日発行
切手図案:『ダーウィンの肖像写真』(1st)
『ウミイグアナ』(48p)
『フィンチ』(50p)
『珊瑚礁島』(56p)
『ミツバチラン』(72p)
『オランウータン』(81p)
サイズ:ヨコ35×タテ33ミリ(6種共通、最長部)

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