趣味・教養

2009.01.14
昔も今も、夢見る少女たちをワクワクさせてくれるのが、少女向けコミックの数々です。その中でも、あらゆる年代のコミックファンが共通して語れるロングセラーと言えば、「ガラスの仮面」を置いてほかにはないと言えるでしょう。今回は、連載開始から30年余を経ていよいよ佳境に差し掛かる「ガラスの仮面」をデザインした、フレーム切手のご紹介です。
美内すずえによる少女コミックの傑作『ガラスの仮面』は、隔週誌『花とゆめ』で1976年に連載開始。20年以上もの連載後1997年より長い中断期間を経て、2008年7月26日発売『別冊花とゆめ』9月号から、連載が再開されました。
幻の名演劇「紅天女(くれないてんにょ)」の主演を巡るドラマの中で、主役を演じたかつての大女優・月影千草に見出された、天賦の才能あふれる少女・北島マヤと、大女優と映画監督の両親を持つ、美貌と才能のサラブレッド・姫川亜弓。この二人の少女がお互いを唯一のライバルと目しながら切磋琢磨する姿が、骨太なストーリーの展開とあいまって、日本中に大きな感動を呼び起こしました。
高度な演技への本能を持ち、かつ演劇への一途な情熱を持つ「天才」北島マヤと、努力に努力を重ね、常に完璧を目指す姫川亜弓の対比の妙、そしてたびたび訪れる劇的な山場に目の離せないストーリー。この展開が、圧倒的な迫力で迫り、読み出すと途中で止められない「コミックを超えるコミック」として、連載開始より現在まで熱狂的ファンを獲得、高い評価を得ています。
また、少女マンガとして大切なロマンスの要素も、密接に「演劇」に関わってきます。大手芸能事務所「大都芸能」社長令息の立場で辣腕をふるい、『紅天女』の上演権を得るため画策しつつも、ひたむきなマヤの姿に心打たれ、「紫のバラの人」としてひそかにマヤを愛し支え続ける速水真澄、マヤを一途に愛する若手俳優・桜小路優との行く末も、長い人気を支える重要なポイントと言えるでしょう。
『紅天女』の主演を演じるのは、マヤか? それとも亜弓か? マヤと真澄の愛は成就するのか? さまざまな人物の思いが交錯しながら、物語は終盤を迎えようとしています......。
また、これまでに舞台やテレビドラマ、アニメなど、さまざまな形で広がってきた『ガラスの仮面』。近いところでは、2008年夏、さいたま彩の国芸術劇場で蜷川幸雄演出による初の音楽劇『ガラスの仮面』が上演され、年代を超えた多数のファンが訪れました。
また2008年12月初旬からCS日本でのテレビアニメの再放送が開始されたほか、12月中旬から「ワイド版 ガラスの仮面」全集の刊行も始まるなど、かつて日本中を巻き込んだブームが再燃する気配です。
今回発売された新作フレーム切手も、ストーリーの華やかさに負けず、ため息の出るような輝きに満ちたデザイン。美しき二人のヒロイン北島マヤと姫川亜弓を中心に、少女向けコミックらしい華やかな色彩で彩られています。切手ファンの皆様のみならず、『ガラスの仮面』をお好きな方にも、ぜひおすすめしたい逸品に仕上がりました。
クライマックスを前に、ドラマあふれる『ガラスの仮面』の世界を堪能する一枚を、ぜひお手元にどうぞ。



発売元:株式会社郵趣サービス社
発売日:2008年12月1日
サイズ:切手シート/ヨコ182×タテ257ミリ、特製ホルダー/ヨコ205×タテ275ミリ
*この切手は、株式会社郵趣サービス社のオリジナルですので、郵便局では販売しておりません。
©MIUTI SUZUE 2008