趣味・教養

2011.11.24
日本では年末年始のご挨拶として年賀状を交わしますが、欧米ではクリスマスカードの交換が一般的です。そこで、私たちが年賀はがきや年賀切手を利用するように、欧米では多くの国がクリスマスカード用にカラフルなクリスマス切手を発行しています。今回は、間もなくやってくるクリスマスのウキウキ気分をさらに高めてくれそうな、フィンランドとカナダのクリスマス切手をご紹介いたしましょう。
自然豊かな北欧の国「フィンランド」。オーロラや白夜で有名なこの国は、サンタクロースの住む国とも言われ、ラップランド州の州都ロヴァニエミの郊外にはサンタクロース村があるほど。もともとサンタクロースは、4世紀のトルコに実在したとされる貧しい人や不幸な人を助けた聖(セイント)ニコラウスが起源とされているとか。
ではなぜ、サンタの家はフィンランドになったのでしょうか。その理由のひとつは、聖ニコラウスが特に船乗りや子どもの守護聖人としてあがめられたことに由来しています。船乗りたちとともに聖ニコラウス伝説が世界を駆け巡るうち、次第に名前の読みはサンタクロースに変化し、北極在住の言い伝えが定着したというのです。
その後、「草の生えない北極で、トナカイたちは何を食べているの?」といった子どもたちの疑問に答える形で、1925年にフィンランドの新聞が「サンタクロースは、フィンランドに引っ越しました」と発表。「サンタクロースはフィンランド在住」と広く知られることになりました。
クリスマスイブに、空飛ぶソリに乗って子どもたちへプレゼントを配るサンタクロース。だれもが、白いひげをたくわえた少々太めの容姿を思い浮かべるのではないかと思います。このイメージはいつ頃できたかご存じですか? 実はアメリカの神学校の教授クレメント・クラーク・ムーアが、病床の長女のために1822年に書いたとされる詩『クリスマスの前の晩』に、その答えがあるのです。
詩に書かれているのは、クリスマスの前の晩に、サンタクロースが贈り物を持ってくるところを目撃する話で、8頭だてのトナカイが引くソリに乗っていることや、背中の袋にはおもちゃがいっぱい入っていること、煙突から入ってきて暖炉のそばの靴下の中に贈り物を入れてくれること、小太りのお年寄りで白いひげを生やし、お腹を揺らして笑うことなどが記されています。まさに現代の、陽気で子ども好きなサンタクロースを彷彿とさせる表現です。
夢にあふれた多くのストーリーを持つサンタクロースは、クリスマスシーズンで一番の人気者。母国フィンランドの切手デザインでも、クリスマスイブに世界の子どもたちに手を振りながら雪の野を駆け抜け、持ち前のサービス精神を発揮しています。
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さて、ムーミンをはじめ上質な絵本作品があることで、"絵本の国" としても知られるフィンランド。もちろん子どもたちもお絵かきが大好きです。1983年発行のクリスマス切手には、子どもの描いた絵がデザインに採用されています。その中から今回ご紹介する切手は、満天の星の下を行くサンタクロース、そしてもう一枚は静かに燃える2本のろうそく。子どもらしさの中にも、アートな才能を感じる作品たちです。
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クリスマスシーズンの楽しみのひとつは、クリスマスツリーをはじめとするにぎやかなデコレーションたち。街を彩るイルミネーションもいいものですが、家の中で、少しずつ集めたお気に入りの小物を飾り付けるひとときも心躍ります。そんな賑やかなイメージをデザインした1988年発行のクリスマス切手、この時期に額に入れて飾っておきたくなる一枚です。
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続いては、カナダのクリスマス切手とそれにまつわるエピソードをご紹介いたしましょう。今やクリスマス切手は、世界各国で発行されていますが、世界初のクリスマス切手を発行したのは、なんとカナダ。1898年に、イギリスとその連邦地域の郵便料金を均一にしたことを記念して切手が発行されることになり、その時期がちょうど12月のクリスマスシーズンにあたったことから、切手に「Xmas」という文字を入れました。
また、先ほど「サンタの家はフィンランド」と申しあげましたが、カナダでは、カナダ国内にサンタクロースの家があり、ちゃんと住所も決まっているのです。そしてこの住所あてにお手紙を書くと、差出人の言語でサンタクロースから返事がもらえるということから、今では毎年100万通もの手紙が届いているのだとか。ちなみにお手紙を出す住所専用の郵便番号は、「H0H0H0」。有名なサンタクロースの笑い声が、そのまま郵便番号になっているのです。
このように、クリスマス切手にまつわる楽しい話題をいくつも持つカナダ。英語とフランス語の2か国語を公用語とすることから、切手に「CHRISTMAS」「NOËL」と並列で表記されているものが数多く発行されているのも特徴です。
こちらは、1973年に発行されたクリスマス切手。現代アートのような潔いラインと、鮮やかな色使いが心躍らせます。左側はクリスマスツリーのオーナメント、右側はサンタクロースです。
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こちらは1981年発行のもの。すっきりとシンプルに飾り付けられたクリスマスツリーは、どこか大人の味わいです。
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1987年に発行されたクリスマス切手。左側はクリスマス・リース、右側はクリスマスツリーが飾られた部屋の様子が描かれています。クリスマスを家族で過ごすあたたかな雰囲気が、切手から伝わってくるようです。
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クリスマスカードは、一年に一度の大切な方への贈り物。そのカードを彩るために誕生した切手たちを手元で眺めれば、華やいだ気分を盛りあげてくれるに違いありません。もちろん、大事なお友だちやご家族への贈り物にもピッタリです。
日本でも、毎年クリスマスに向けたグリーティング切手が発行されています。今年は11月10日から取り扱いが開始されているので、このようなクリスマス切手を使い、大切な方へクリスマスカードを贈ってみてはいかがでしょうか。
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