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趣味・教養

切手~小さな四角の世界~

2011.04.27

愛鳥週間には切手でバードウォッチングを!

日本で毎年5月10日から16日まで実施される「愛鳥週間」。鳥を愛でるだけでなく、「鳥を含めた、自然そのものの生態系を守ることの大切さを再確認するための1週間」とされています。そして、たくさんの鳥が活動を始めるこの時期は、バードウォッチングにも最適なシーズンでもあります。いきいきと色鮮やかな「鳥切手」で、鳥たちへの理解を深めるとともに、いま一度自然と人との関わりを考えてみませんか。

愛鳥週間をきっかけに鳥と自然環境を考えよう

愛鳥週間(バードウィーク)発祥の地は、アメリカ。1894年に、ペンシルバニア州オイルシティー市教育長のバブコック氏が、以前から行われていた「植樹祭」と結びつけて、小鳥を守ろうと「バードデー」を提案したのがきっかけです。そして日本でも、昭和22(1947)年4月10日に第1回バードデーが実施され、昭和25(1950)年からは5月10日から16日までが愛鳥週間となりました。

「愛鳥週間」の期間には、野鳥保護や自然保護の啓蒙を目的としたイベントが、毎年いろいろ開催されています。しかし私たちは、その時だけ鳥や自然を意識するのではなく、この期間を通して知ったことや学んだことを、日常の環境保護活動に活かしてゆくことが大切といえるでしょう。

渡りの時期には街にも出現! キビタキ

黄色と黒、白と茶色のコントラストが目を惹く「キビタキ」は、国内に広く分布する渡り鳥。夏の間を日本で過ごし、冬になるとフィリピンやボルネオなどへ移動しています。まるで歌をうたうような愛らしいさえずりが特徴のひとつで、丘陵から山地の薄暗い樹林帯に生息しています。渡りの時期には、しばしの休息に市街地の公園などにも姿を現すことがあり、その鮮やかな色合いがバードウォッチャーの人気を集めています。
ご紹介する切手は、双眼鏡からキビタキの生態を眺める気分になれる、ちょっと珍しいデザイン。お部屋でバードウォッチングの楽しさを味わってください。

第50回愛鳥週間 2種

※画像をクリックすると拡大できます。

  • 切手名称:第50回愛鳥週間 2種
  • 商品番号:121562
  • 発行日:1996年5月10日
  • 切手図案:キビタキ、双眼鏡と巣箱
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希少で身近な日本固有の鳥たち

羽を持ち、大空を自由に飛ぶことのできる鳥。越冬のためにはるばる日本にやってくる鳥もいますし、他国にルーツを持つ鳥を日本で見かけることもあります。しかし、中には純粋な日本原産の鳥も存在します。こちらの切手は、日本固有種を取り上げた「鳥シリーズ」で昭和38年に隔月で発行されたものを集めています。天然記念物に指定されている「ルリカケス」「ライチョウ」「コウノトリ」に加え、身近な鳥である「キジバト」「ウグイス」「ホオジロ」の6種がデザインに選ばれています。

ちょっと興味深いのは、小さな茶色の「ウグイス」。「こんなに地味な色だったっけ?」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。
「ウグイス色」と聞くとくすんだ黄緑色を思い浮かべる方が多いと思いますが、そのことからも、淡い若草色の羽を持つメジロをウグイスと間違えていることがよくあるようです。ウグイスもメジロも同じ時期に同じような場所で活動を始めるため、ホーホケキョのウグイスのさえずりと、特徴的な羽色のメジロの姿を混同して同じ鳥だと勘違いしているだけ。実際のウグイスは普段は生垣や木の枝の間にひそみ、人前に姿を現すことは、ほとんどありません。

鳥シリーズ 6種

※画像をクリックすると拡大できます。

  • 切手名称:鳥シリーズ 6種
  • 商品番号:130390
  • 発行年:1963~1964年
  • 切手図案:ルリカケス、ライチョウ、キジバト、コウノトリ、ウグイス、ホオジロ
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国内には絶滅の危機を抱えた鳥たちも

一方、「特殊鳥類シリーズ」切手のデザインに採用された、「ヤンバルクイナ」「シマフクロウ」「ノグチゲラ」「シジュウカラガン」「オオセッカ」「カンムリワシ」「アカガシラカラスバト」「カラフトアオアシシギ」「オーストンオオアカゲラ」「シマハヤブサ」は、国際的な自然保護団体のIUCN(国際自然保護連合)や、日本の環境省、地方自治体などがそれぞれに作成する絶滅危惧種リスト、いわゆる「レッドリスト」に挙げられているものばかり。

こうした固有種の減少は、開発や人為的に国内に持ち込まれた外来動物が原因となっている場合も少なくありません。沖縄島北部の国頭村(くにがみそん)、大宜味村(おおぎみそん)、東村(ひがしそん)を合わせた「やんばる」と呼ばれる地域の森に棲むヤンバルクイナも、開発による生息環境の減少、交通事故、犬やネコ、マングースの食害などが、現在の危機的状況を招いたともいわれています。ちなみにこの地域にはノグチゲラも生息しています。いまとなっては希少になってしまったこれらの鳥たちが、私たち人間の努力で、少しでも暮らしやすい環境を取り戻せることを願ってやみません。

特殊鳥類シリーズ 10種
特殊鳥類シリーズ 10種
特殊鳥類シリーズ 10種

※各画像をクリックすると拡大できます。

  • 切手名称:特殊鳥類シリーズ 10種
  • 商品番号:130958
  • 発行年:1983~1984年
  • 切手図案:ヤンバルクイナ、シマフクロウ、ノグチゲラ、シジュウカラガン、オオセッカ、カンムリワシ、アカガシラカラスバト、カラフトアオアシシギ、オーストンオオアカゲラ、シマハヤブサ
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なじみのあの鳥も海外では貴重?!

さて世界には、海や川、湖沼、湿原など、水辺の環境と切っても切れない鳥たちがいます。日本列島は南北に長い島国であることから多くの海岸線や干潟を持ち、また内陸部には希少な水鳥が生息する湿原なども存在します。そのため、野鳥の生息地として重要な湿地を保護する国際条約「ラムサール条約」に批准し、37ヶ所の湿地を条約に登録して、環境の保全に努めています。

水辺に生息する鳥たちは、森に生きる種に比べて比較的見つけやすいこともあり、バードウォッチングビギナーにはもってこい。「水辺の鳥シリーズ」切手でご紹介の一連のデザインもなじみの鳥が多く、皆さまもどこかで目にしたご記憶がある1枚を発見できるのではないでしょうか。そんな日本では当たり前の鳥たちも、海外の人にとって非常に珍しい種の場合があるとか。たとえば港でよく見かけるウミネコですが、実は日本を取り巻く海域にしか生息していません。ですから欧米のバードウォッチャーにとってはあこがれの的だそうです。

「生きた日本の宝」ともいえる鳥たちがデザインされた切手の数々。愛鳥週間のエピソードとともに、お子さま、お孫さまへのプレゼントにしてみてはいいかがでしょうか。海外のご友人へちょっと珍しい贈り物にしても、お喜びいただけそうですね。

水辺の鳥シリーズ 16種
水辺の鳥シリーズ 16種

※各画像をクリックすると拡大できます。

  • 切手名称:水辺の鳥シリーズ 16種
  • 商品番号:131352
  • 発行年:1991~1993年
  • 切手図案:オオジシギ、カツオドリ、ウミネコ、カイツブリ、エトピリカ、ナベヅル、オオハクチョウ、タマシギ、オオミズナギドリ、アカショウビン、カワセミ、アマサギ、マガン、マナヅル、トモエガモ、オジロワシ
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