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趣味・教養

切手~小さな四角の世界~

2010.06.23

切手で巡る「上海万国博覧会」

2010年5月1日から10月31日まで、「2010年上海国際博覧会」いわゆる「上海万博」が、中華人民共和国上海市の黄浦江両岸地区で開催されています。参加国・地域、国際機関は万博史上最多の246。なかでも、アフリカ大陸からの参加は50ヶ国以上となりました。今回は、『より良い都市、より良い生活』をテーマとする上海万博をモチーフにした、魅力あふれる切手たちをご紹介します。

数々の"史上最高"を掲げた上海万博

現在開催中の上海万博は、2005年に日本で開かれた愛知万博以来の、大規模な国際博覧会です。参加国・地域、国際機関も万博史上最多ですが、会場面積も328ヘクタールと過去最大規模。会期中の6ヶ月間で、史上最多の7,000万人の入場を目指しているそうです。これほど大きな催しを開催するにあたって、中国では開会前から広報宣伝にもかなりの力を入れてきました。ご紹介する切手も、もちろんその一環として発行されたものとなっています。

いずれ劣らぬ迫力のパビリオンを切手に

上海万博のシンボルといえば、まず朱色の逆ピラミッド型建築物である「中国館」が挙げられるでしょう。「東方の冠」をコンセプトにした外観は、中国文化の精神と気質を表現しているそう。中国に古来より伝わる"斗拱(ときょう)"という建築様式を用いた壮麗な建物は、1970年の大阪万博における「太陽の塔」と同じく、閉幕後も半永久的に保存されることが決定しています。 その他、宇宙船のような形が印象的な「万博文化センター」、ハイレベルな演芸ショーと文化イベントを催す「パフォーマンスセンター」、"里弄(リーロン)"と呼ばれる上海伝統の住居や"折り紙"の手法に着想を得た「テーマ館」など、個性的で迫力ある建造物がデザインされた切手シートが、今年1月に発行されました。

2010年上海万国博覧会会場
※画像をクリックすると拡大できます。
  • 切手名称:2010年上海万国博覧会会場
  • 商品番号:447306
  • 発行日:2010年1月21日
  • 発行国:中華人民共和国
  • 図案:4種の切手を2組収めるミニシート
    【上段左】万博センター(80分)
    【上段右】中国館(1.2元)
    【下段左】パフォーマンスセンター(1.2元)
    【下段右】テーマ館(3元)
  • サイズ:ヨコ191×タテ141ミリ
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キャラクターとロゴも「中華思想」満載

万博開催を控えた2007年に、135日間にわたって世界各国からデザイン公募が行われた上海万博のマスコット。2万6,655点の作品の中から選ばれたのは、台湾のデザイナー・巫永堅氏の作品でした。これを記念して発行されたのが、「2010年上海万国博覧会切手帳」です。この切手帳には、マスコットキャラクターに選ばれた「海宝(ハイバオ)」が登場。中国語で「世界の宝」を意味する「四海之宝」という言葉が、名前の由来です。また、漢字の「世」と数字の「2010」を組み合わせた万博ロゴもユニーク。3人の人が仲良く肩を寄せ合っているようにも見えるこのデザインは、"あなた・私・彼(彼女)"を表現しており、全人類融合の願いを象徴しているのだそう。中国と同じ漢字文化を持つ私たち日本人には、どこか身近に感じられるロゴマークですね。

2010年上海万国博覧会切手帳 2010年上海万国博覧会切手帳
2010年上海万国博覧会切手帳 2010年上海万国博覧会切手帳
※各画像をクリックすると拡大できます。
  • 切手名称:2010年上海万国博覧会切手帳
  • 商品番号:556711
  • 発行日:2007年12月19日
  • 発行国:中華人民共和国
  • 図案:ロゴマーク、マスコットの切手5組入りのペーンを収める
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中国と万博の関わりが一目瞭然

中国の万博史は、1904年「セントルイス万博」から始まります。それ以前にも民間での出展はありましたが、国家として正式参加と認められたのはこれが初めて。当時の政府であった清朝は、巨額の費用を投じて中国村と中国館を作りました。1915年には、サンフランシスコで開催された「パナマ世界博覧会」に、中華民国として参加。その後、1926年「フィラデルフィア万博」に参加したことで各国の発展に大きな影響を受け、1929年には杭州で中国人自身の手によるイベント「西湖博覧会」も開催しました。
中華人民共和国が成立してからの参加は、米国との国交が樹立したあと。1982年に米国ノックスビルで開催された「世界エネルギー博覧会」から、再び中国は万博の舞台にあがります。以後、中国は万博に12回参加。1993年には「国際展覧会条約」に加盟した46番目の国となり、1999年には、中国政府が初めて主催する世界博覧会「昆明世界園芸博覧会」を成功させます。そしてついに2010年。13億の国民が熱望していた「上海万博」が開催される運びとなったのです。

こうした「中国と万博」の関わりをデザインしたのが、「中国と万国博覧会4種」。過去に出展された中国のパビリオンと、上海万博の中国館が夢の競演を遂げました。これを見るだけで、出展の歴史が一目瞭然です。

中国と万国博覧会4種
※画像をクリックすると拡大できます。
  • 切手名称:中国と万国博覧会4種
  • 商品番号:556712
  • 発行日:2009年5月1日
  • 発行国:中華人民共和国
  • 図案:初期の万博、最近の万博、世界園芸博、上海万博
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未来に羽ばたく上海を切手に記録

上海万博の会場となっている上海黄浦江両岸地区は、「浦西」、「浦東」の二つに分かれています。私たちが上海に対してイメージする、レトロで無国籍な雰囲気の街並みは「浦西」に集中。一方「浦東」はかつて静かな農村でしたが、改革開放以後、浦東新区という超高層ビル街になり、いまや上海経済をリードする存在です。こうした上海っ子自慢の風景を題材に、切手が発行されたのは1996年のこと。

歴史と伝統を重んじながらも、未来へ向けて常に変貌する中国、そして上海を再発見するデザイン切手は、今だけでなく、5年後10年後に見返して、その変化を驚き楽しむにもぴったりな素材になりそうですね。

上海浦東6種
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  • 切手名称:上海浦東6種
  • 商品番号:556713
  • 発行日:1996年9月21日
  • 発行国:中華人民共和国
  • 図案:上海の浦東地区を描く
    【上段】通信交通(10分)、陸家嘴金融貿易区(20分)、金橋輸出加工区(20分)
    【下段】生活社区(100分)、外高橋保税区(60分)、張江高科技園区(50分)
上海浦東小型シート
※画像をクリックすると拡大できます。
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  • 切手名称:上海浦東小型シート
  • 商品番号:556714
  • 発行日:1996年9月21日
  • 発行国:中華人民共和国
  • 図案:上海浦東新区の遠望

協力:株式会社郵趣サービス社

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