趣味・教養

2010.04.28
「富嶽三十六景」や「北斎漫画」を描いた、日本を代表する浮世絵師、葛飾北斎。彼は1760(宝暦10)年9月に、現在の墨田区亀沢、本所割下水(ほんじょわりげすい)に生まれました。今年2010年は、北斎の生誕250年にあたります。そこで今回は、国内のみならず世界で愛される、北斎の代表作をデザインした切手をご紹介しましょう。
北斎は19歳の時に、浮世絵師である勝川春章の門下となり、本格的に浮世絵の世界に入りました。その後、狩野派、琳派などに学びながら、自身の画風を確立しました。生涯を通じて3万点を超える作品を発表し、あくなき探究心を燃やした北斎の絵は、ゴッホをはじめヨーロッパ印象派画壇や工芸、音楽の世界にまでも影響を与えました。世界的に著名な画家として、北斎の絵は母国日本だけでなく世界各国でも、切手の題材に採用されています。
1999(平成11)年に発行された「文化人切手」3種。作家の川端康成、日本画家の上村松園とともにデザインに採用されたのが北斎でした。この年はちょうど北斎没後150年にあたり、代表作である富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」と、江戸後期の浮世絵師、渓斎英泉(1790~1848)筆による北斎肖像画が合わせてデザインされました。
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「国際文通週間」とは、世界の人々との文通によって相互理解を深め、世界平和に貢献しようという目的のキャンペーンです。日本では毎年10月6日から同月12日までを「国際文通週間」と定め、1958(昭和33)年から毎年「国際文通週間にちなむ切手」が発行されています。発行当初から1962年までは、歌川広重の浮世絵「東海道五十三次」が切手の題材として選ばれましたが、続く1963年から1969年までは、葛飾北斎の「富嶽三十六景」が採用されました。
浮世絵として発表された当時から人気を集め、「北斎といえば富士、富士といえば北斎」と称賛された作品をデザインしたこの切手。日本だけでなく、海外への郵便でも「日本の心」を乗せて届けてくれそうです。
また、同じく葛飾北斎没後150年である1999年の「国際文通週間・グリーティング切手」として、北斎作品をデザインした切手6種類が登場しました。遠景の美「富士」と、近景の艶である「花」をそれぞれデザインした切手は、北斎の豊かな才能をあますところなく表現しています。花の盛りの季節、ぜひお手もとに置いて楽しまれてはいかがでしょうか。
葛飾北斎・没後150年の記念の年には、日本だけでなくアンティグア・バーブーダ、ガイアナ、ガーナなど、海外からも多くの記念切手が発行されました。1999年、ブータンから発行された切手シートもその一つ。デザインには有名な「富嶽三十六景」、「北斎漫画」を中心に、普段なかなか見ることのない作品も合わせて採用されており、切手の中で「小さな北斎展」を観ているような気分を味わえます。
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