趣味・教養

2010.01.27
いよいよ2月12日から、バンクーバー冬季オリンピックが開幕します。今季もメダル獲得が期待されるフィギュアスケートやモーグルスキーをはじめ、日本選手に注目が集まっていますね。カナダで開催される冬季オリンピックは、1988年のカルガリー大会に次いで2度目ですが、日本もこれまで札幌・長野と2回の冬季オリンピックを開催しています。今回はその冬季オリンピックにちなんで発行された切手を中心にご紹介しながら、当時の様子を振り返ってみましょう。
近代オリンピックが復活した1896年当時は、ギリシャから発行された「五輪100年記念切手」に描かれているように、古代オリンピックの伝統を引き継いだ「走る・跳ぶ・投げる」など、温暖な地域で盛んに行われた競技のみが採用されていました。
冬季オリンピックは、1924年フランスのシャモニーで開催されたのが第1回大会とされています。それまでにも、1908年のロンドン五輪ではフィギュアスケート、1920年アントワープ五輪ではフィギュアスケートとアイスホッケーが実施され、1921年のIOC(国際オリンピック委員会)総会を経て、試験的に実施されたそうです。
当時、16の国と地域から258名の選手が参加し、4競技14種目で行われたこの大会の正式名称は『第8回オリンピアードの一部として、IOCが最高後援者となり、フランス・オリンピック委員会がフランス冬季競技連盟とフランス・アルペンクラブ共同でシャモニー・モンブラン地方で開催する冬季スポーツ大会』というもの。あまりに長いので、略称を「国際冬季競技週間」としていたそうです。そして翌1925年、プラハでのIOC総会でこの大会が『第1回冬季オリンピック競技大会』として正式に認定され、現代につながっています。
ちなみに1992年のアルベールビルオリンピック(第16回冬季オリンピック)までは、夏季オリンピックと同じ年に開催されていましたが、2年後1994年のリレハンメルオリンピック(第17回冬季オリンピック)からは夏季オリンピックの中間年に開催されるようになりました。
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札幌オリンピック(第11回冬季オリンピック)は、日本およびアジアで初めて開催された冬季オリンピックです。1972年2月3日から2月13日までの期間で、35の国・地域から1,006名の選手が参加、6競技35種目が行われました。
会場は、開会式ならびにスピードスケート競技が行われた真駒内屋外競技場をはじめ、真駒内屋内競技場、大倉山ジャンプ競技場、宮の森ジャンプ競技場、手稲山スキー場など。特に宮の森ジャンプ競技場で行われたスキージャンプ70m級では、笠谷幸生選手が金メダル、金野昭次選手が銀メダル、青地清二選手が銅メダルを獲得し、日本勢が表彰台を独占するという快挙を成し遂げ、日本国中を歓喜の渦に巻き込みました。
外国勢の人気もめざましく、フリー演技で転倒したものの、キュートな笑顔を保ち「銀盤の妖精」と呼ばれたアメリカのフィギュアスケート選手、ジャネット・リンなどが記憶に残っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
札幌オリンピック開催を記念した切手は、20円切手2種と50円切手1種が発行されましたが、これらは右記の参考切手画像のように、隣同士の切手が互いに逆向きに印刷された「テートベッシュ」というものでした。日本初であり、現在のところ日本唯一の「テートベッシュ」切手です。
札幌オリンピック開催時は、開催国日本だけでなく、諸外国でも札幌オリンピックを記念した切手が発行されました。中にはオートボルタ(現ブルキナファソ)のように、冬のスポーツとは縁遠く、競技には参加していないアフリカの国などからも発行されたことも。このことからも、いかに当時、冬季オリンピックに話題性があったかが分かります。
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そして、日本で2度目の開催となる第18回冬季オリンピック「長野オリンピック」は、1998年2月7日から2月22日まで行われました。史上最も南に位置する都市での開催となり、開会式、閉会式が行われた南長野運動公園、スピードスケート会場エムウェーブのある長野市を中心として、アルペンスキー回転・大回転競技が行われた山ノ内町、ジャンプ競技、アルペンスキー滑降競技会場がある白馬村などで、世界の頂点を巡って熱戦が繰り広げられました。
長野オリンピックでの日本選手の活躍はさらにめざましく、ジャンプ競技では船木和喜選手がラージヒル個人で金メダル、ノーマルヒル個人で銀メダルを獲得。原田雅彦選手もラージヒル個人で銅メダルを獲得しました。加えて圧巻だったのは、ラージヒル団体で日本チームが金メダルを獲得したことでしょう。
さらに、フリースタイルスキーモーグルでは里谷多英選手が金メダルを獲得しましたが、これは日本女子選手が、冬のオリンピックで初めて獲得した金メダルとなりました。また、スピードスケート競技では清水宏保選手が500mで金、1,000mで銅と2個のメダルを獲得。女子では岡崎朋美選手が500mで銅メダルを獲得し、ショートトラックスピードスケート500mでは、西谷岳文選手が金メダル。植松仁選手が銅メダルを獲得しました。
獲得したメダルが金・銀・銅の各1個ずつだった札幌オリンピックから比べ、日本選手は長野オリンピックで、大きな飛躍を遂げ、人々の興奮を呼びました。
長野オリンピック開催を記念した切手は、それ以前には見られなかった、豪華な10種組み合わせシートが発行されました。図案はオリンピックで実施された競技や、会場整備に移植された五輪の輪の色にちなんだ花々を描いています。
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札幌オリンピック、長野オリンピックともに、開催の1年前に寄付金付切手が発行され、それらには額面の料金表示とともに「+」で数字が示されています。これは、切手購入者がこの金額をプラスして郵便局に支払い、オリンピック開催の費用に寄付されるというもので、切手使用時に郵便料金としてこのプラス分は含まれません。このようなスタイルの切手は、「寄付金付切手」と呼ばれ、オリンピックほか万国博覧会など国家的事業の寄付や、大規模な自然災害時などの義捐金を集める目的で発行されています。
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記念切手を見れば、当時の興奮や選手たちの活躍がよみがえるオリンピックの記念切手。ぜひこれらの切手をお手元に置いて、これまでの冬季オリンピックにおける日本選手の輝かしい活躍を思いながら、まもなく始まるバンクーバー冬季オリンピックを応援してみてくださいね。
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