趣味・教養

2009.01.28
古今東西、愛されてきたお菓子のひとつに、「チョコレート」があります。毎日の気軽なおやつとして、仕事や勉強の合間に一口食べると、疲れなんて 吹っ飛んでしまう!という方も多いはず。また、今の時期にはバレンタインデーのために、さまざまなチョコレートが出回っています。今回は、そんなお菓子の 王様「チョコレート」がデザインされた切手をご紹介しましょう。美しいデザインの数々、眺めていると食べたくなってしまうかも!?
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南米からヨーロッパに伝わり、当初は高級な鎮痛剤や強壮剤として、貴族の間で用いられていたチョコレートは、1697 年チューリヒ市長ハインリヒ・エッシャーの手で、ベルギーのブリュッセルからスイスに持ち込まれました。その後、スイス人職人の持つ卓越した加工技術によ り、ミルクチョコレートやボンボンなど現代に通じるチョコレートを次々と発明。いまやスイスはおいしいチョコレートの代名詞であり、スイス国内での消費量 は、2001年の統計で1人当たり年間12.3kgと、世界一を誇っているそうです。
そんなスイスチョコレートの高いクオリティを守り続けているのが、国内のメーカーが集まり1901年に設立された 「チョコスイス組合(Chocosuisse)」。組合では創立時から現在まで、厳格な規定のもと「スイスチョコレート」のブランドと品質を守り続け、世 界中の輸入業者から絶大な信頼を集めています。
2001年に「チョコスイス組合」創立100年を記念して発行されたこの切手は、リアルな質感のチョコレートと包み紙がデザインされています。見て いるだけでも思わず食べたくなってしまうのに、なんとこの切手には、チョコレートの香りまで付いているのです! 手に入れたら、ぜひ一度その香りを味わっ てみては。 ※香りは経年や個人差により、感じられない場合がございます。
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戦後まもなく、外国の製品が憧れの的だったころ、アメリカから入ってきたハーシーのチョコレートは、その甘さとともに 豊かな海外の生活を思い起こさせる存在でした。中でも、愛らしい形の「キスチョコ」は、現在でこそ全国で手に入りますが、かつてはアメリカ旅行のお土産の 代表格、高級スイーツとして喜ばれた時代もあったのです。
ハーシーブランドの看板商品でもある「キスチョコ」は、1907年に発売が開始されました。その独特な形と、気軽な一口サイズが人気を博し、またた く間にチョコレートのベストセラーに。名前もスイートな「キスチョコ」ですが、その由来は、チョコレートを製造する際、まるで製造マシンがベルトコンベ アーにキスしているように見えたからなのだそうです。
発売から102年、ロングセラーとなったキスチョコは、今でも毎日ペンシルベニア州とバージニア州の工場で、計8千万個も作りつづけられているそ う。ちなみにハーシー社の所在地・ペンシルベニア州ハーシー町は、街灯がキスチョコの形をしている、まさにチョコレートの街となっています。キスチョコ生 誕100年記念に発行されたのは、キスチョコが並んだデザインのシール式切手20枚入り。2つ折りにすると小冊子(切手帳)になります。
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2007年にスウェーデンで発行された切手シートは、チョコレート柄の中でも少し変わったデザインとして、話題を集め ています。原材料のカカオ豆のほか、中にクリームやプラリネ(ナッツ状ペースト)を包んだ「チョコレートボンボン」、冬の寒い日にはぴったりの飲み物 「ホットチョコレート」、そしてフルーツのチョコレートコーティングなど、まるでカフェのメニューを見ているようなカラフルなレイアウトが素敵です。
1種だけ別になっている円形のチョコレートをデザインした切手は、よくよく見るとその表面に、ホルンと王冠が刻印されています。実はこのデザイン、 スウェーデンの郵便局のマークなのだそう。その昔、郵便馬車がそれぞれの街を訪れる時には、ホルンを吹いて郵便の到着を知らせていたといわれ、その歴史と 王国であるスウェーデンを象徴し「ホルンの上に王冠」が、郵便局のロゴマークとなりました。ちなみに北欧4ヶ国のうち、デンマークとノルウェーでも、郵便 局のロゴに「ホルンと王冠」が使われているそうです。
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いまや全世界のあらゆる地域で食べられるチョコレートですが、原料となるカカオ豆は、赤道の南北緯度20度以内で年間 平均気温27℃以上という、高温・多湿な地方のみでしか採れない熱帯植物。ですから主な生産地である中南米、西アフリカ、東南アジアで大切に栽培されたカ カオは、収穫ののち世界のチョコレート工場へ向けて、旅をすることになります。
船積みから約1ヶ月かけて工場へ到着したカカオ豆は、選別と焙煎を経てカカオマスに加工され、メーカー独自の配合で味付け、そして丁寧に練り上げられてチョコレートへとその姿を変え、再び世界各地のお店へと旅立つのです。
専門店やカフェ、スーパーからコンビニまで、どこででも買えるチョコレートも、とてつもない長旅の末に私たちの口に入ると思えば、ちょっと感慨深い ものがありますね。時には豆の収穫からチョコレート作り、そして販売までの工程をデザインしたこの切手を眺めつつ、チョコレートの大旅行に思いを馳せるの も楽しいかもしれません。
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