趣味・教養

2008.12.24
いよいよ2009年の到来!毎年この時期は、来る一年の幸福を願い、世界各地でさまざまな祝賀行事が開かれるだけでなく、お祝いの気持ちをデザインに込めた切手もたくさん発行されています。今回は各国から届いた、民族色豊かな楽しい年賀切手をご紹介。皆様も、おめでたい柄の切手たちを、お正月飾りのひとつに加えてみませんか?
2009年は「丑年」です。「粘り強さ」「誠実」を表す丑は、干支の並びでいうと子年についで2番目となります。中国から伝わった干支、中でも「牛(丑)」がなぜ2番目になったかには、ちょっとした言い伝えがあることをご存じでしょうか。
その昔、お釈迦様が、元旦に挨拶に来た動物の順番に十二支を割り当てることになり、足の遅い牛だけは、前夜から歩き始めました。出発する牛を見つけたネズミ(子)は、こっそり牛の背中に乗り、お釈迦様の屋敷の門が開くやいなや背から飛び降りて門に駆け込むことで、1番目の干支になったそう。お話の中で、本来なら1番だった牛は、ネズミに出し抜かれた格好になってしまいましたが、実際は、古来より人の生活に役立つ身近な動物として、十二支のひとつに数えられているといわれています。
躍動感に満ちた牛のデザインは、その表情も新年の喜びを表しているような一枚です。
おとなりの韓国でも、日本と同じく、お正月にはさまざまな行事や縁起物が登場します。子どもたちの大好きな凧揚げも、古くからお正月の伝統的な遊びとして、韓国でもおなじみです。
また、日本では振袖や羽織はかまを身に着けるように、韓国の正装は、女性に「チマチョゴリ」、男性に「パジチョゴリ」があります。特に、年少の子どもたちの装飾として、切手にも見られるように、女の子は「アヤンモ」男の子は「トォリョンモ」と呼ばれる帽子をかぶることになっているそうです。
縁起物として喜ばれるのが、読んだ時の音が「円」(円満)や「縁」(良縁)に通じる「猿」。切手には、福猿に加え洋風文化の香り漂うクリスマスツリーもデザインされ、和洋折衷で暮らす近~現代韓国の様子が分かります。
このように一目で、お互いの文化の類似点や相違点を垣間見ることができるのも、切手の楽しいところですね。
デザイン性の高い切手が多いといわれる東欧や中欧。中でもブルガリアは、切手ファンだけでなく、絵画ファンや雑貨ファン、プロのイラストレーターも注目しているほどの、美しい切手の宝庫として有名なのです。特に、シンプルなデザインや鮮やかな色使い、そしてかわいらしさと独特な味わいなどからひときわファンの話題を集め、現在人気急上昇なのが、「クリスマス/新年」切手です。
1989年発行の「クリスマス/新年切手」のモチーフは、おなかにカラフルな雪の結晶を抱えた雪だるまと、トナカイの引くソリに乗ったサンタクロース。まるで幸せなお話をつづる絵本の1ページのように温かい雰囲気で、一目見るだけでも楽しいクリスマス気分を味合わせてくれるような、そんな魅力に満ちています。
世の中のすべてのことは陰と陽の対立関係にあり、そして5つの元素の働きによりあらゆる現象が起こるという中国の「陰陽五行思想」。この五行である「金・木・水・火・土」をネズミで表した、2008年、子年の切手です。
5種連刷のこの切手、金:金属製のネズミ、木:木彫りのネズミ、水:水彩画のネズミ、火:花火のネズミ、土:陶器のネズミというふうに、五行にかかわりのあるデザインとなっているのが面白いポイント。それぞれのネズミの表情もさまざまで、目にも楽しい切手です。小型シートは、土の切手にもデザインされているネズミをかたどった素焼きのティーポットとなっています。