趣味・教養

2008.09.24
今年2008年は、1858年10月9日(旧暦9月3日)に日仏修好通商条約が調印され、両国の交流が始まって、150周年という記念の年にあたります。見知らぬ国の文化の風が吹き込み、少なからず影響を与え合いながら発展してきた日本とフランス。その歴史を垣間見る、切手の数々をご紹介します。
お酒好きの人はもちろん、日本で最も知られているシャンパンの銘柄と言えば、「ドン・ペリ」の愛称で親しまれる「ドン・ペリニョン」ですよね。実は、このドン・ペリニョンとは人の名前。正式名をドン・ピエール・ペリニョンといい、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生まれた、シャンパン製造法の発見者なのです。生涯をシャンパンの完成にささげた功績を讃え、彼の名前を冠した逸品のシャンパンが現在にまで伝わっています。
所属していたオーヴィレール修道院は、現在では貯蔵所を兼ねたシャンパンの聖地。1938年には彼の生誕300年を記念して、グラスを掲げるこの切手が発行されました。そして、今年は日仏交流150周年。「シャンパンフルート」と呼ばれる細身のグラスで飲むドン・ペリは、昔も今も、最高の味わいで私たちを楽しませてくれます。
時は中世、16世紀のフランス。この時代のフランスでは、手袋をはめられるのは「王侯貴族のみ」と決まっていました。つまり、手袋は権力の象徴。また、教会の中で肌を露出してはいけないという宗教上の理由からも、手袋は当時の人たちにとって不可欠なものでした。
時は流れ、手袋が贅沢なお洒落のひとつになると、流行に敏感な女性たちは、こぞって手袋をするようになりました。もちろん、手袋を作る業者の間でも、ポスターをはじめとするさまざまな方法で手袋を宣伝し、その魅力を伝えたということです。
この切手の中で手袋をはめた女性も、しなやかな手に手袋をはめ、その魅力を伝えています。この女性は切手原版彫刻の第一人者で、この図案の原版彫刻者でもある、ピエール・ガンドンの娘と言われています。

フランス「18世紀の民族衣装6種」
発行日:1943年12月
欧州最大の多民族国家であるフランス。国内各地にはさまざまな民族が存在し、それぞれに伝わる、独特の文化を反映した民族衣装もまた、有名です。18世紀ごろのフランスでは、どの地方でも帽子やスカーフを被るのがエチケットだったため、切手の図案にも、ブルゴーニュ、プロヴァンス他、それぞれの民族に伝わる帽子を被った女性たちが描かれています。中には、動くのに苦労しそうなほど重々しいデザインのものもありますが、民族衣装はその全てが「機能的であればいい」というものではなく、長く受け継いだ文化を身に纏うもの。華やかな女性たちの衣装からは、独自のスタイルの中に流れる民族の美的感覚やプライドが感じられます。
パリ市内の北西部を、コンコルド広場から凱旋門まで、3kmにわたって伸びる、世界で最も美しい通り...それが、かの有名な「シャンゼリゼ」です。マロニエの並木道となっているシャンゼリゼとその周辺には、キャバレーや映画館、ブランド街、カフェ、レストランなどが立ち並び、靴音高く道を闊歩する人、ゆっくりとカフェで時間を過ごす人など、多くの人で常に賑わっています。
シャンゼリゼが一年で最も華やかになるのは、クリスマスから新年にかけて。毎年この時期は、マロニエの木々には輝くイルミネーションがほどこされ、12月31日には通り一帯が歩行者天国となって、新年のイベントが開かれるのだとか。切手のタブには仏語と英語による新年を祝う言葉がデザインされ、祝賀ムードたっぷりの一枚となっています。 ちょっと早いですが、年始のご挨拶に使う切手としても、おすすめです。
パリへ旅行するなら一度は訪れたいのが、「ルーブル美術館」。ここには世界的にも有名な絵画や彫刻が数多く所蔵され、全ての展示品をじっくり見学するには、1ヶ月は必要だと言われるほどの広さを誇ります。ルーブルで有名な作品のひとつと言えば、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」ですが、最近では、所蔵品の他に、小説や映画で知られる「ダ・ヴィンチコード」の中で重要な小道具として登場した、ガラスのピラミッドも人気です。切手はこれらルーブル美術館とガラスのピラミッドを描く2種連刷によるガッターペアで、タブには「モナ・リザ」の目の部分が描かれたミステリアスな意匠になっています。
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