趣味・教養

2008.08.07
さあ、いよいよ4年に一度のスポーツの祭典、オリンピックの開幕です!各国から集まった選手たちが、世界最高レベルの技やタイムを競いあいます。今回ご紹介する最新切手は、そんな選手や応援の皆さんを迎える北京の祝賀と歓迎ムードを、切手の色とデザインにあらわした記念切手。中華思想の活きた鮮やかなデザインをご覧下さい。
2008年8月8日、午後8時8分。見事に8が並んだこの数字は、8を縁起のよい数字とする中国・北京オリンピック開会式のスタート時刻です。このように、「吉祥」、つまりおめでたい兆しとされることがらを行事に取り入れる伝統を持つ中国では、五輪関係のグッズデザインも、古来、吉祥色の代表とされる赤、そして繁栄を表す黄色をテーマカラーとして、全世界が注目するスポーツイベントへ向けた、国民あげてのお祝いムードを打ち出しています。
さらに、色だけでなく切手の図柄にも「吉祥」の仕掛けが隠されています。まず、描かれた聖火リレーのトーチの色はもちろん赤、そしてシルバーで描かれた祥雲も、吉祥文様として中国ではスタンダード。黄色い炎の輝くトーチを持つマスコットの歓歓(ホアンホアン)は、5体の大会マスコット「福娃」(フーワー)の中心ともいえる、聖火を象徴するキャラクターとなっており、敦煌の壁画に見られる炎をモチーフにした髪の毛をはじめ、燃えるような赤い色が印象的ですよね。
さて、マスコットのことをもう少しお話しすると、一度に5体登場というのは、歴代オリンピックのマスコットの中でも、最も多い数です。五輪の色にならってデザインされ、青い魚をイメージしているマスコットが貝貝(ベイベイ)、黒と白のパンダは晶晶(ジンジン)、赤い炎は歓歓(ホアンホアン)、オレンジ色はチベットカモシカの迎迎(インイン)、緑色の燕を??(ニーニー)といい、それぞれの音を組み合わせると「北京歓迎?」(ベイジンホアンインニー:北京へようこそ)の意味を表します。まさに、歓迎と吉祥の詰め合わせ。小さな図柄に、たくさんの意味がこめられているのです。
さて、北京五輪に関連して優美なデザインで各会場をあしらったのがこちらの「北京五輪/競技場6種+小型シート」。複雑に組み合わされた鉄骨が見せる曲線の美しさから、通称 "鳥の巣"と呼ばれるメインスタジアム「国家競技場」をはじめ、中国農業大学体育館、老山自転車館、国家体育館、北京大学体育館、国家水泳センター、青島ヨットセンター(山東省青島市)が、爽やかなブルーを基調として描かれています。
また、五輪関連切手の目玉はもうひとつ。1988年ソウル五輪から五輪開催国の郵便会社が開催している「オリンピック切手収集展」ですが、今年の北京五輪からこの展覧会が「オリンピック博覧会」に改名されます。それにともなって今回発行されるのが、「北京五輪/北京2008年オリンピック博覧会2種」。「円満」を現すリング=玉壁の形と祥雲をあしらった吉祥デザインを、こちらでも揃えることができます。
また、北京五輪にあわせて、歴代オリンピックの足跡をデザインに発行された記念切手シートにも注目してみましょう。
1904年アメリカ・セントルイス大会(ミクロネシア発行)、1908年のイギリス・ロンドン大会(パラオ発行)、1936年ドイツ・ベルリン大会(モルディブ発行)ほか、全5シリーズの「北京五輪4種シート」には、過去の大会ポスターや有名選手をデザインしています。ベルリン大会陸上で4つの金メダルを獲得、「黒い弾丸」と呼ばれたアメリカのジェシー・オーエンスなど、切手でたどる五輪の歴史とともに、記憶に残るヒーロー達をコレクションに加えてみてはいかがでしょうか。