趣味・教養

2008.07.17
いよいよ夏本番。そこで今回は、全国的に有名な日本各地の夏祭りを題材にした切手をご紹介します。いずれもご当地色豊かな、情緒感あふれるものばかり。耳を澄ませば笛や太鼓のお囃子や山車を担ぐ威勢のいい掛け声が聞こえてきそうです。皆さんも小さなアートでお祭りの世界に浸り、つかのま暑さを忘れませんか?
今や国際的にも人気の高い「青森ねぶた祭り」。「ハネト」と呼ばれる踊り手の「ラッセラッセー」の掛け声とともに、巨大な武者人形の山車が街中を練り歩く様は迫力満点です。 ねぶたは台車も含めると幅9m、高さ5m、奥行き7mにもなり、つくるのが一苦労。春を前に図案が決められ、寸法も計算されます。骨組みをつくったら、内側に何百個もの電球を取り付け、外側を10~20人がかりで紙貼り。その後、色が混濁しないようパラフィンで縁取ってから色づけして完成。あの芸術品ともいうべき美しいねぶたは、大勢のつくり手たちの熱い思いと優れた手業の結晶なのです。
「竿燈(かんとう)まつり」は五穀豊穣と不浄祓(ふじょうばら)いが結びついた禊(みそぎ)の儀式として250年続く秋田の伝統行事。竿全体を稲穂にたとえた竿燈を腰、肩、額などで自在に操る芸当が見どころですが、これが熟練を要する難技。というのも大人用の「大若」には12mの竿に46個もの提灯がつけられ、総重量はなんと50kg! その重みでできる傷や腫れは祭り後2、3ヵ月も消えないというから、竿燈まつりに賭ける若い衆の男気が伝わってきますね。
「ヤッショ、マカショ」の囃子言葉で知られる山形の「花笠まつり」。色とりどりの着物をまとい、花笠を手に目抜き通りを踊り歩く光景は、まさに絢爛豪華の一言です。「ねぶた祭り」「竿燈まつり」「七夕まつり」と並ぶ東北4大祭りのひとつですが、その中では最も新しく、昭和38年に「蔵王夏祭り」としてスタートしたのが最初。45年を経た今では参加者(踊り手)1万2000人、集客数100万人を誇る山形を代表するイベントです。
杜の都の夏を彩る「仙台七夕まつり」に欠かせないのが、笹につける「七つ飾り」。「吹き流し」「巾着」「投網」「屑篭」「千羽鶴」「紙衣」「短冊」がそれで、延命長寿や豊漁祈願などひとつひとつに幸せへの深い願いが込められています。青空のもと、手づくりの繊細な飾りが風にたなびく光景は、まるで心が洗われるよう。仙台七夕まつりを訪れた際には、七つ飾りを探しながら見物してみるのも乙かもしれません。
400年の歴史を持つ「徳島阿波踊り」。「連」と呼ばれる集団が群れを成して躍り歩く姿は、観客をも興奮の渦に巻き込む熱気に満ちています。阿波踊りの特徴は「鳴り物」といわれるお囃子で、三味線、横笛、大太鼓、鉦(かね)など多様な楽器が奏でる軽快なリズムに合わせて踊るのは、見た目よりはるかに難しいとか。肉体的にもハードで、その踊りの激しさはリオのカーニバルに並ぶといわれています。
女人禁制の「博多祇園山笠」は、重さ1tもの山笠を26人の舁き手(かきて)たちが交代しながら担ぎ、一週間にわたり博多の街を駆け抜けるという雄々しいお祭り。舁き手には「台上がり」「前さばき」などいくつかの役割があり、手拭いや襷(たすき)の色によって識別されます。憧れは、なんといっても赤手拭(あかてのごい)。一人前と認められた者だけに許される博多の男たちの誇りです。
沖縄の夏の風物詩といえば、旧暦のお盆に行われる「エイサー」。旗頭、太鼓踊、手踊、京太郎(チョンダラー)、地謡(ジウテー)で構成され、躍動感あふれる勇壮な踊りは見る人の心も躍らせます。ちなみにチョンダラーとはその場を盛り上げる道化師のこと。メイクや踊りは滑稽ですが、実は監督兼指揮官ともいうべき重要な存在。エイサーを見物の際にはぜひ注目してみては?
お神輿を担ぐとき、よく耳にする「ワッショイ!ワッショイ!」という言葉。この由来にはいくつかの説があります。たとえば、心を合わせて和を乱さないように「和を背負う」から派生しているという説がひとつ。また、ヘブライ語で神を称える意味を持つ「ワッショイ」を語源とする説もあります。しかも驚くことにヘブライ語には「神が助けてくださる」を意味する「ヨイショ」や、「相手を打ち負かせ」を意味する「ハッケヨイノコッタ」などの言葉もあるとか。なんだか信憑性を感じませんか?
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