趣味・教養

2008.06.05
そばかすだらけの顔に真っ赤なお下げ髪の女の子、アン・シャーリーが主人公の物語『赤毛のアン』が出版されてから、今年でなんと100周年!
その記念として、日本とカナダで記念切手が発行されることになりました。
日本にも熱烈なファンが多く、舞台となったカナダ・プリンスエドワード島には、今も大勢の日本人観光客が詰めかけているそうです。
幼いころに愛読したという人も、実はまだ読んだことがないという人も、この機会に『赤毛のアン』の魅力に触れてみませんか?
カナダ「赤毛のアン/モンゴメリ誕生100年」
発行日:1975年5月15日
『赤毛のアン(原題/Anne of Green Gables)』は、カナダ人の作家ルーシー・モード・モンゴメリにより書かれ、1908年に発表されました。
主人公アンは、真っ赤な髪をおさげにしたそばかすだらけの女の子。物語は、アンが孤児院からプリンスエドワード島に住むマシュウとマリラという年老 いた兄妹に引き取られていく場面から始まります。男の子を希望していたふたりは、手違いで女の子が来たと知り戸惑いますが、想像力豊かで明るいアンの不思 議な魅力にひき寄せられ、結局引き取って育てることに決めます。
実は作者のモンゴメリ自身も、母親を2歳になる前に亡くし、父親は当時の開拓ブームにのってカナダ西部に移住したため、母方の祖父母のもとで養育されました。その経験がアンの世界の中にも色濃く反映されているようです。
また、『赤毛のアン』の舞台になったプリンスエドワード島は、実際にモンゴメリが生まれ育った場所。アンの住むアヴォンリーはモンゴメリが育った キャベンディッシュという村をイメージして書かれていて、あの「緑の切妻」や「恋人たちの小径」も実際の建物や場所をモデルにしています。アンと同じよう に、空想好きで自然を愛したモンゴメリ。『赤毛のアン』は、彼女の子ども時代の思い出や憧れを詰め込んだ物語なのです。
右はカナダで発行される「『赤毛のアン』刊行100周年記念切手」。目打ちの一部は、カナダのシンボルであるメープルリーフ型という凝ったデザインになっています。
カナダ「『赤毛のアン』刊行100周年記念切手」
発行日:2008年6月20日
『赤毛のアン』が出版されたのは、1908年6月。日本で初めて翻訳版が発行されたのは、それから46年後の1954年のことでした。
日本での『赤毛のアン』人気に一役かったのが、1979年に放映された『世界名作劇場シリーズ』のアニメ版。実際、アニメを見てから原作を読んだという方も多いのではないでしょうか?
モンゴメリの原作を、忠実に映像化した作品として高い評価を受けているアニメ版『赤毛のアン』。実は、スタジオジブリの高畑勲が監督を務め、宮崎駿もスタッフに名を連ねるなど、アニメファンからも人気の高い作品なのです。
残念ながらカナダで全国放映されたことはないようですが、日本が生んだもうひとつの『赤毛のアン』をぜひいつか本国のファンにも見てほしいですね。
日本「『赤毛のアン』刊行100周年記念日本切手10種シート+カナダ小型シートセット」
発行日:2008年6月20日
左は日本とカナダで初めての共同発行となる「『赤毛のアン』刊行100周年記念切手」。上の2枚はカナダ版と共通のデザインが入り、下の8枚とシート部分にはアニメ版『赤毛のアン』の原画がデザインされていてます。