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趣味・教養

切手~小さな四角の世界~

2008.04.17

昭和天皇にちなんだ切手

4月29日は、昭和天皇誕生日を記念した国民の祝日「昭和の日」。
これまでの「みどりの日」を引き継いで昨年新たに制定され、これに伴いみどりの日は5月4日に変更になったこと、ご存じでしたか?
そこで今回は昭和天皇にちなんだ記念切手をご紹介します。
当時に思いを馳せながら、昭和の歴史をプレイバック!

天皇裕仁様と皇后良子様は
人もうらやむ仲良し夫婦

124代天皇裕仁様と皇后良子(ながこ)様のご成婚は1924年1月26日。自然をこよなく愛する心優しい天皇と従順で大らかなお人柄の皇后は生涯 にわたり仲睦まじく、晩年は皇居内をお二人で散策するのが何よりの楽しみだったそうです。植物に詳しい天皇陛下が説明をしながら歩き、分かれ道にくるとし ばしば「良宮、どちらにしようか」「陛下のお好きな方へ」と言葉を交わされたという微笑ましいエピソードも残されています。

ご紹介する切手は、両陛下の大婚50年を記念して発行されたものです。長い結婚生活でもうけた皇子女は7人。うち第5子として誕生した継宮明仁親王が現在の今上天皇です。

日本[昭和天皇大婚50年 / 単片2種+小型シート]
発行日:1974年1月26日

皇后陛下・良子様は絵の達人だった!

1971年9月27日、昭和天皇・皇后両陛下は羽田空港からヨーロッパへ向け、機上の人となります。訪欧のきっかけとなったのは、世界が注目した前 年開催の大阪万博。この時ベルギーのボードワン国王から自国に招待されたのです。実は、在位中の天皇陛下が海外を訪れるのはこの時が初めてのこと。まさに 歴史的瞬間でした。

この訪欧を記念して発行された2枚の切手のうち、右側の富士山と海の絵はなんと皇后陛下が自らお描きになったもの。書や刺繍、日本画、バラ栽培など多趣味で知られる方ですが、なかでも日本画は玄人はだしだったようで、実に見事な腕前ですね。

日本[昭和天皇訪欧 / 2種連刷+小型シート]
発行日:1971年10月14日

桜とハナミズキが意味するものとは?

1975年9月30日から約2週間、昭和天皇は前年11月のフォード大統領訪日の答礼としてアメリカを初めて訪れます。ワシントンD.C.やロサン ゼルスなど行く先々で歓迎を受けたこの訪米は、戦争の痛手からの回復と国際社会への復帰を世界にアピールする上で大きな役割を果たしました。

この歴史的出来事を記念し、天皇陛下がアメリカから帰国した10月14日に発行された切手がこちらです。ハナミズキは1912年に日本から贈与され た桜の返礼としてアメリカが日本に贈った花。星条旗×桜と日の丸×ハナミズキの組み合わせは、日米の友好親善を表すベストマッチといえるでしょう。

日本[昭和天皇訪米 / 単片2種+小型シート]
発行日:1975年10月14日

千年を経て今に伝わる
祝賀の舞「万歳楽」

昭和天皇在位50年を迎えた1976年、記念事業として立川飛行場跡地に国営昭和記念公園が建設されました。さらに12月には記念貨幣の100円ニッケル貨を発行。発行枚数は7000万枚にのぼりました。

「万歳楽(ばんざいらく)」と1928年の即位の大礼で用いられた「儀装馬車」を図案にした切手も、その記念として発行されたものです。万歳楽とは 長寿延命をはじめさまざまな祝い事に舞われる、古代より宮中に伝わる雅楽の一種。その多くは4人の男による平舞(ひらまい)で、古くは『源氏物語』にも万 歳楽を舞う場面が描かれています。

日本[昭和天皇在位50年 / 単片2種+小型シート]
発行日:1976年11月10日

在位60年に端を発した
日本史上に残る大事件とは?

1986年、昭和天皇は在位60年を迎えました。これをきっかけに、ある事件が起こります。

この年、在位60年を祝して政府が10万円金貨、1万円銀貨、100円白銅貨を発行。なかでも10万円金貨は1000万枚という異例の大量発行でし た。ところが4年後の1990年、日本国内最大手の貨幣商がスイスから輸入した10万円金貨1000枚を銀行に預けたところ、すべて偽造であることが判 明。その後の調査で見つかった偽造金貨は10万枚を超え、大問題に発展しました。

国際的な偽造組織が絡んでいたといわれるこの事件は、結局犯人グループを特定することができず迷宮入り。犯人はまんまと巨額な金銭を懐にしたまま消えてしまったのです。

さて、ご紹介する昭和天皇在位60年記念の切手は、もちろん本物。鳳凰と菊花紋章を配し、日本伝統の美をモダンにアレンジした秀逸なデザインです。

日本[昭和天皇在位60年 / 単片2種+小型シート]
発行日:1986年4月28日
京都御所と鳳凰、宮殿の棟飾りと菊花紋章

海外で日本の皇室切手が発行されたことがある!?

日本の皇室切手が外国で初めて発行されたのは1967年。皇太子時代の天皇陛下と皇后様がブラジルを訪問した際に、両陛下の肖像を用いた記念切手がブラジル国内で発行されました。

民間に嫁がれた紀宮内親王、黒田清子(さやこ)さんも皇族時代、ウルグアイとボンジュラスで切手に登場しています。これは2001年にウルグアイで 日本との国交80年を記念して発行されたもの。この時、紀宮殿下はウルグアイに造られた日本庭園の開園記念式典に出席される予定でしたが、アメリカで同時 多発テロが起きたことを受け訪問を延期。訪問が実現したのは、それから2年後の2003年11月のことでした。

ウルグアイ[紀宮様の肖像入り切手]
発行日:2001年9月24日

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