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趣味・教養

切手~小さな四角の世界~

2007.12.27

ふるさとの名産品を描いた切手

[2007年12月27日(木)]

「地域限定発売」のお菓子や缶ビールが人気ですが、切手にも「地域限定」があるのをご存知ですか? 季節の風物詩や民芸品、天然記念物などをモチー フに、200種類以上が発行されている「ふるさと切手」。その中から今回はお国自慢のおいしい名産品を描いた切手をご紹介します。

農業王国、北海道の名産品といえば……?

日中は陽射しが強く、夜はひんやりと冷え込む気候が甘みを倍増させるとうもろこし、全国の約7割を生産しているじゃがいも、春の訪れを告げるアスパ ラガス。北海道からは、豊かな大地の恵みを感じさせてくれる野菜たちが登場です。とうもろこしは方言で「とうきび」。しょう油をハケで塗りながら焼いた 「焼きとうきび」は、屋台でも売られる道民の懐かしいおやつ。収穫した瞬間から徐々に甘味が少なくなっていくため、鮮度の高いものを選ぶのがポイントで す。北海道のじゃがいもは、ポテトチップスとなって皆さんのお茶の間に届いていることも多いようですよ。

原画:佐藤正人(イラストレーター)
日本[ふるさと北海道版「THE北海道」4連刷]
発行日:1999年9月17日

東北が誇る、愛らしい味覚たち

りんごは青森が、さくらんぼは山形が収穫高日本一。桃では福島が全国2位。寒冷で梅雨の短い気候が甘くみずみずしい果物を育みます。右の切手に描かれたのは青森りんごの代表的な品種「ふじ」と「王林」。青森県花でもあるりんごの花も配されています。

原画:工藤甲人(日本画家)
日本[ふるさと青森版「りんご」]
発行日:1998年11月13日

山形にフランスやアメリカ産のさくらんぼの苗木が到来したのは明治時代。気候が栽培に適していたおかげで、最初の3本の苗木から次第に栽培が広まっ たとされています。真っ赤な実をたわわにつけた枝が重なり合い、甘ずっぱい香りに包まれる初夏のさくらんぼ園は、大勢のさくらんぼ狩りを楽しむ人でにぎわ います。

原画:福王寺法林 (日本画家)
日本[ふるさと山形版「さくらんぼ」]
発行日:1999年4月26日

「あかつき」「ゆうぞら」などいくつもの品種が育てられ、初夏から秋口まで長く楽しめるのも福島の桃の嬉しいところ。手に取った時にずっしりと重 く、全体にまんべんなく赤みをおびて甘い香りのするものを選びましょう。少し冷やしたほうがおいしく、食べる1~2時間前に冷蔵庫に入れるのがよい頃合い だそうです。

原画:大山忠作(日本画家)
日本[ふるさと切手福島版「もも」]
発行日:1990年6月1日

北陸地方からは、日本海の幸をお届け!

原画:石田俊良(日本画家)
日本[ふるさと富山版「ほたるいか」]
発行日:1999年4月26日

体長4~6cmの小さな体に約1,000個の発光器を持ち、幻想的な光をまとって群遊する様子が国の特別天然記念物にも指定されているほたるいか。 普段は水深200m以上の深海に住んでいますが、3月から5月の日没後、メスが産卵のために海面へと浮上してきます。何万というほたるいかが押し寄せ、暗 闇の海面が青緑に輝くさまは富山湾の神秘と言われています。

日本海、ベーリング海に広く生息するズワイガニのうち、越前沖で育ったものを越前ガニと呼びます。寒流と暖流がせめぎ合い、水温もズワイガニの成育 にもっとも適していることから「越前ガニは甘さもミソもひと味違う」と珍重されるようになったのです。冬の漁師町にはあちらこちらに越前カニを茹であげる 白い湯気が立ちこめます。

原画:志田弥広(洋画家)
日本[ふるさと福井版「東尋坊と越前ガニ」2連刷]
発行日:1999年11月4日

沖縄発、南国の陽射しの恵みをどうぞ。

沖縄でパイナップルの栽培が始まったのは1927年頃。しかし第2次世界大戦で大打撃を受け、栽培が再開されたのは1950年代半ばとなってからで した。1960年代に入ると南国を感じさせるパイナップルは大人気となり、沖縄の経済を支える大切な産業に成長します。パイナップルという名前は、果実の 形が松ぼっくり(パイン)に似ていて、味はりんごのように甘酸っぱいところからついたそう。

マンゴーも明治時代に台湾から持ち込まれましたが、家庭の庭先で楽しまれるにとどまっていました。本格的な果樹園栽培が始まったのは昭和51年以降 です。現在では本島北部を中心に本島全域、宮古島、八重山諸島でも広く栽培されるようになりました。沖縄で育てられているのは下の切手に描かれているよう な深紅色で長卵形のアーウィン種。きめ細かくジューシーな果肉に甘みのたっぷりつまったトロピカルフルーツの花形です。

原画:興那覇朝大(洋画家)
日本[ふるさと沖縄版「沖縄・夏の果実」2連刷]
発行日:1997年6月2日

切手トリビア~ふるさとの名産品編~「二十世紀梨」は、ゴミ捨て場で誕生した……?

鳥取県を代表する味覚、二十世紀梨。すっきりとした味わいで秋の訪れを感じさせてくれるこの果実の歴史が、実は千葉県松戸市のゴミ捨て場から始まっ たことをご存知ですか? 時は明治21年、父親の梨園を手伝っていた松戸覚之助という13歳の少年が、父親が生育の悪い梨の苗木を捨てた場所で、1本の風 変わりな苗木を見つけます。(どうやら何種類もの苗木が捨てられたために、異種交配が起こり新しい品種が生まれたようです)。

好奇心旺盛な覚之助がこれを拾って梨園の片隅に植え、10年後にやっとついた実を口にしたところ、これまでの梨に比べて芯が小さく、心地よい甘味と 水分をたたえた素晴らしい梨でした。1898年に「これは間違いなく新世紀の王者となる果物だ」との思いから「二十世紀梨」と名付けられたこの梨は瞬く間 に全国区の人気者となり、鳥取県が全国の約五割を生産するようになりました。

原画:池本喜己(写真家)
日本[ふるさと鳥取版「二十世紀梨」]
発行日:1991年8月26日

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