趣味・教養

2007.12.06
いよいよクリスマスが近づいてきました! 子どもはもちろん、大人も不思議と心躍るホリデーシーズンの始まりです。遠く離れて暮らすお友達へ、家族 へ……プレゼントにカード、心づくしの贈り物が行き交うこの季節に、毎年クリスマス切手を発行する国も少なくありません。今回はこうした切手に描かれた風 景から、各国のクリスマスの過ごし方をご紹介します。
フィンランド[クリスマス4点(4種)]
1973-76年発行
北欧フィンランドのクリスマスは11月下旬から始まります。知人と集いクリスマスを祝う「ピックヨウル Pikkujoulu」(小さなクリスマスの意)というパーティがあちこちで催され、12月上旬には友人や知人へのクリスマスカードも配り終えてしまいま す。そして、家族と共にクリスマスを迎えるための準備に取りかかるのです。
フィンランド[クリスマス2種]
2007年11月発行
日照時間が短く、冷たい雪に覆われた街が美しいイルミネーションで飾られるのもこの頃から。教会やホールでは、たくさ んのコンサートが催されます。田舎に暮らす人々は森にクリスマスツリーを採りに出かけ、街の人々は野外市場で買い求めます。また左の切手に描かれているよ うな、麦わらを赤い糸で編み、トナカイや山羊、幾何学模様の形にした伝統的なオーナメント「ヒンメリ」も飾られます。人々は休暇を取り、故郷の両親の元へ 集まります。
クリスマスの朝、人々は教会でイエス・キリストに祈りを捧げると、静かに家族水入らずの時間を過ごします。“サンタク ロースが住む国”とも言われるフィンランドには、「サンタ養成学校」があり、1日授業に参加すると、本物のサンタクロースから「トントゥ(サンタクロース 補佐官)」の認定が与えられます。北欧を旅する予定のある方は、ぜひフィンランド観光局にお問い合わせを。
香港のクリスマスは、家族や友人とイルミネーションを楽しみに街へ出る人々でにぎわいます。一説によると、香港の人々 は年賀状よりもクリスマスカードをたくさん送るのだそう。そんな香港のクリスマス切手に描かれたのは、中国風の衣装に身を包んだ雪だるまとベルの形の輝く ネオン。「普天同慶」とは「天の下の皆で祝う」という意味のクリスマスを表す言葉です。
中国香港[クリスマス4種]
2007年10月発行

南半球に位置する南アフリカのクリスマスは夏真っ盛り! 気温も30度近くまで上がり、人々はビーチでバーベキューや ダンス、花火を楽しみます。500以上のワイナリーをもつ隠れたワインの名産地でもありますから、宴にはワインも欠かせません。クリスマス切手では、サバ ンナのオールスターがにぎやかにプレゼントを運びます。ライオンのサンタクロースが乗ったそりを引くのは、インパラカモシカ、イボイノシシ、シマウマ、カ バたちです。
南アフリカ[ソリを引く動物とサンタクロース]
2006年10月発行
オーストラリアの北西、インド洋に浮かぶ「クリスマス島」の切手は、この島特有の赤カニがサンタクロースのそりと一緒 に描かれています。全長20kmほど、人口1500人にも満たないこのサンゴ礁の小島では、毎年クリスマスの頃に何万匹という赤カニが山から海辺に降りて 産卵し、また山へ帰ります。道路を真っ赤に埋め尽くすほどのカニの大行進を、島の人々は温かく見守るのです。
クリスマス島[クリスマス3種]
2007年11月発行
オーストラリア[クリスマス / クリスマス切手発行50年]
2007年11月発行
オーストラリアのクリスマスは、長い夏休みの真っ最中。気温は35~40℃にもなりますが、人々はツリーを飾り、雪の 結晶やトナカイやそりのオーナメントでクリスマス気分を楽しみます。クリスマスの過ごし方は、家族みんなでビーチへ出かけたり、庭でのランチパーティが一 般的なよう。シドニー郊外のボンダイ・ビーチには、サーフボードや救命ボートに乗ったサンタクロースも登場します。右の切手は、1977年発行のクリスマ ス切手を復刻したもの。裸足に半ズボンのサンタクロースです。
オーストラリア[クリスマス / クリスマス切手発行50年]
2007年11月発行
クリスマス切手発行50周年を記念して、他にも幾枚かの美しいクリスマス切手が復刻されました。左の切手は、1957年発行の同国初のクリスマス切手のデザイン。コアラの大好物、ユーカリの木が、クリスマスツリーに使われることもあるそうですよ。
オーランド[クリスマス]
2007年10月発行
サンタクロースのモデルは4世紀東ローマの司教聖ニコラウスだといわれています。聖ニコラウスが貧しい家の煙突から金貨を投げ入れ、暖炉に吊してあった靴下に入ったという逸話が、時を経て子ども達の靴下にプレゼントを届けてくれるサンタクロースになったというわけです。
サンタクロースが赤い服を着ているのは、1931年にコカ・コーラ社の広告に(コカ・コーラのパッケージの色をイメージして)描かれたのが最初とい う説もありますが、1914年頃には日本の子ども雑誌にも現在と違わぬ姿のサンタクロースが描かれていました。聖ニコラウスが身に付けていたキリスト教の 司祭服に由来するもののようです。