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趣味・教養

切手~小さな四角の世界~

2007.11.15

平成20年用写真付き・お年玉付オリジナル年賀切手

今年も残すところわずか。今回は郵趣サービス社オリジナル「写真付き・お年玉付年賀切手シリーズ」を紹介します。
年賀状といえば年賀はがきですが、年賀切手の歴史はそれより古く、日本での発祥は昭和10年にまで遡ります。年賀状用として、お正月らしいおめでたい図案の切手を発行したのは、実は世界で日本が初めて。年始の挨拶を大切にする日本人らしい発想から生まれ、昭和24年用以降、毎年発行されつづけています。ちなみに平成2年用より発行されている「お年玉付き年賀切手」は、これまた世界初のクジ付き切手。おめでたい切手で新年最初の運試し、大切なあの人に贈ってみませんか?

  • ※今回紹介するお年玉付年賀切手シリーズは、郵趣サービス社のオリジナルです。
  • ※郵便局では購入できませんのでご注意ください。

「ムーミン」にとって日本は第2の故郷

日本[平成20年用ムーミンお年玉付年賀切手]
2007年11月1日発行
©Moomin Characters™

昨年に引き続き、世界中で愛されているムーミンが、お年玉付き年賀切手に登場です。ムーミンは北欧フィンランド生まれですが、日本でも知らない人がいないくらい人気者。それは、1969年、1990年の二度にわたって、純日本製のオリジナルアニメシリーズがつくられたから。

第1作は原作者トーベ・ヤンソンさんからクレームがつくほど、本家ムーミンとはかけ離れた世界観だったようですが、日本のアニメ風にアレンジされたキャラクターは親しみやすく、日本国内では人気を博しました。「ねえムーミン?」とやさしい語りかけで始まる斬新な主題歌も名作!

アニメ第2作はトーベさんに「原作に近い」とお墨付きをもらい、本国フィンランドでも放送され、リバイバルブームを巻き起こしました。日本はムーミンの第2の故郷といっても過言ではないのです。

世代を問わず人気のムーミンは、切手モチーフとしても最適で、フィンランド発行のムーミンの切手はコレクターアイテムとなっているほど。日本ではオリジナル写真付き切手の発行もあります。今回の年賀切手には、ソリに乗った姿で元気よく登場しています。

ほっこり和む「しばわんこの和のこころ」のほのぼのワールド

日本[平成20年用しばわんこの和のこころお年玉付年賀切手]
2007年11月1日発行
©川浦良枝 / 白泉社・NHKエンタープライズ

最近街でよく柴犬を見かけませんか? それはこのしばわんこの影響かも……。絵本雑誌「月刊MOE(白泉社)」に連載中の『しばわんこの和のこころ』(絵と文・川浦良枝)は、これまでに絵本6冊を刊行、シリーズ合計55万部を突破したベストセラーです。

和の心を持った柴犬・しばわんこのかわいさに夢中になっているうちに、日本伝統の行事や作法、おもてなしを習得することができると大人気。やさしい色使いのどこか懐かしいタッチで描かれる日本家屋、四季折々の風景を眺めていると、忘れかけていた“日本人の心”がウズウズしてくるはず。子どもはもちろん大人にも支持されているのも納得です。

昨年からはNHKでショートアニメの放送もスタート。原作が持つ絵の魅力をそのまま活かした、1話わずか2分間のアニメは予想以上の反響を呼び、しばわんこ人気にさらに拍車をかけています。

あの「わちふぃーるど」が宝船に乗って登場!

日本[平成20年用わちふぃーるどお年玉付年賀切手]
2007年11月1日発行
©AKIKO IKEDA /
Wachifield Licensing,Inc

さて、次も人気キャラクターの登場です。七福神よろしく、宝船に乗って荒海を渡ってくるのは、猫の「ダヤン」「ジタン」、ワニの「イワン」に、ウサギの「マーシィ」。

この面々は、作家池田あきこさんが創作する架空の国「わちふぃーるど」の仲間たちです。1987年に発表された絵本『12の月の物語』で始まった『猫のダヤンとわちふぃーるどの物語』は、これまでに30冊以上のシリーズ本を刊行。誕生から20年を迎えた今なお色あせることのない魅力とは、何なのでしょう?

それは作品が発表されるごとに無限に広がるストーリーと、世界各国をスケッチしながら旅した経験を持つ作者ならではの、国籍不明のミステリアスな世界観。次々に新しい仲間たちも登場し、わちふぃーるどという名の小宇宙は永遠に未完成のまま生きつづけることを予感させます。

一瞬「ヨーロッパのキャラクターかな?」と思わせるおしゃれなタッチは、これまでに数多くの人気オリジナルグッズを生んできました。今回の年賀切手も、どこか異国の香り漂うキャラクターたちが、日本の伝統的なお正月のモチーフ「宝船」に乗っているというギャップが楽しい出色の出来です。

日本が誇る伝統工芸「笹野彫」

日本[平成20年用写真付お年玉付年賀切手 笹野彫]
2007年11月1日

最後に、「笹野彫」という技法で彫られた来年の干支、子(ねずみ)を主役にした、素朴でかわいらしい年賀切手を紹介します。笹野彫は、山形県米沢市の笹野という地域で千数百年前から作られている、伝統的な彫り物文化です。1本の木から一気に掘り上げる「削りかけ」と呼ばれる技法は、荒々しくもどこかユーモラス。その親しみやすさから、東北の代表的な民芸品として全国に名を馳せています。

切手になるのは今回が初めてではなく、過去には平成13年用年賀80円郵便切手にも登場しています。この切手には平成13年の干支、巳(へび)を大胆に彫りあげた2作品が採用されていますが、これは現代の笹野彫を代表する職人、高橋翔鷹さんの手によるもの。伸びやかで自由な造形・あざやかな色使いが個性的な高橋さんの作品は、なんとアメリカのディズニーの目にとまり、「実演を披露してほしい」と本国に招待を受けたほど。形を簡略化することで生まれる笹野彫の潔よい美しさに、ディズニーはアニメのキャラクターデザインと共通するものを感じたのかもしれません。

そんな世界に通用する魅力を持つ笹野彫も、残念ながら後継者不足の憂き目にあっています。世界のディズニーをも魅了した、文句なしにカワイイ笹野彫に、まずは切手で触れてみませんか?

切手トリビア~年賀切手編~ 2007年は600年に一度の“金のブタ年”!?

さて今年の干支は何だったでしょう? 正解は亥(いのしし)。しかし干支・十二支の発祥の地である中国とそのお隣の韓国では、「亥」とはいのししではなくブタのこと。中国・韓国では、今年はブタ年なんです。

そもそも十二支とは、「年」「月」「時」などの時間の流れを表すために考えられた中国の知恵。創始者である王充(おういつ)が「民衆が覚えやすいように」と十二支に動物を当てはめたのが、現代にまで受け継がれています。十二支に「日(太陽の巡り)」を表す十干(じっかん)を組み合わせると、今年は「丁亥年」となるのだとか。丁は“火”を表すことから、中国・韓国では今年は“赤いブタの年”と呼ばれています。

しかし、一説によれば、今年は“600年に一度の金のブタ年”という景気のいい話も。縁起のいい年に幸運な赤ちゃんを産もうと、韓国では今年ベビーラッシュに湧いたとか。しかし実は“金のブタ年”の由来とされるものはハッキリしていません。有力な根拠のひとつとされるのは、中国の歴史上、最も長く平和に治められた唐の貞観元年が、丁亥の年だったということ。そこから丁亥の年は「縁起がいい=金豚年」となったという説ですが……やはりちょっと無理がある? ともあれ、日本人と同じく縁起担ぎが大好きな中国人の気質が生んだ“金のブタ年”もあとわずか、600年に一度しかない幸運年をもう少し楽しみましょう。

中国[年賀 / 亥 4面シート]

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