趣味・教養

2010.09.15
1980年にシングル『アンジェリーナ』アルバム『Back To The Street』でキャリアをスタートさせた佐野元春は、一般的にはロック系のシンガー・ソングライターとして知られ、特にポップなイメージで親しまれているが、実は彼自身の活動は、ポップなだけでなく非常に先鋭的だったり実験的だったりする多彩な側面を持ち合わせている。

そんな佐野にとって、今年はデビュー30周年であり、それを記念するアニバーサリー・ツアーをおこなうにあたって、彼は四つの切り口を選び、自分の振り幅を最大限に発揮している。
まず8月に行なったのは、佐野元春&井上鑑ファウンデーションズを率いて"in motion 2010 僕が旅に出る理由"と銘打ったステージで、これは通常の楽曲ではなく、スポークンワーズ・セッションによるステージだ。
二つ目は10月~12月にかけて全国で展開する"ソウル・ボーイへの伝言"。これは今年になってプレイグスを復活させた深沼元昭、グレイト3の高桑圭など、世代的に佐野の後輩にあたるメンバーで構成された佐野元春&ザ・コヨーテ・バンドによるクラブ・サーキット・ツアーで、小編成ならではのソリッドかつワイルドなバンド・サウンドを楽しませてくれる。
三つ目は年が明けて2011年の1月から3月にかけて行なわれる全国ツアー"ALL FLOWERS IN TIME"。ここではお馴染みの佐野元春&ザ・ホーボー・キング・バンドを率いて、30年のキャリアから選りすぐった代表曲の数々を披露する。
そしてそのツアーの後、3月に東京と大阪で企画しているのが、以前から佐野と交流のあるゲストを招いてコラボレーションを展開するスペシャル・イベントとなっている。年をまたいで展開するこうした大掛かりかつ多彩な企画自体が、佐野の並々ならぬ大器ぶりを物語っているといえるだろう。
※公演日程は2010年9月1日現在の情報です。来年1月以降の公演につきましては、今後増える可能性がございます。