趣味・教養

2010.07.15

オールナイト形式の野外ロック・フェスティバルを開催するには、騒音対策など、さまざまな問題をクリアーしなければならない。1999年から開催されてきた"RISING SUN ROCK FESTIVAL"は、真夏の北海道という豊かな自然に囲まれた地の利を活かし、非日常的ともいうべき開放的な空間を生み出してきた。
第一回目のステージはひとつしかなく、開催も一日だけだったが、三回目からは二日間となり、ステージの数も2008年以降は7ヵ所になるなど、回数を重ねるに従ってパフォーマンスの内容も動員も、飛躍的にスケール・アップしてきている。

登場するのは邦楽アーティストばかりだが、ジャンル的にはロックからテクノ~レイブやヒップホップまでと幅広く、アーティスト同士の交流も自然と盛り上がりそうなディープな顔ぶれが多いのも特色となっている。例えばおおはた雄一、原田郁子、永積タカシによる新ユニットであるオオハタハラダナガヅミ、さらに矢野顕子とレイ・ハラカミのyanokamiなどは、いかにもこのフェスに似合いそうなユニットといって良いだろう。またZAZEN BOYSと向井秀徳アコースティック&エレクトリック、あるいはGRAPEVINEと長田進 presents"bar MALPASO"など、関連したアーティスト同士のステージをチェックする楽しみも大きい。
今年の夏フェスを最後に解散するBEAT CRUSADERSなど、今年ならではの注目を浴びる顔ぶれがいる一方で、矢沢永吉、Char、ムーンライダーズといった日本のロックの創世記から活躍してきたベテラン勢の充実ぶりも気になるところ。しかも最新情報では山下達郎の参戦まで発表となったばかりで、イベントとして質量共に充実したという印象が、さらに強力なものとなった。
ジャンルも世代も越えた幅広い層のオーディエンスが集う夢のような二日間を、しっかりと堪能したい。