趣味・教養

2010.03.15
エイジアは1982年に『詠時感~時へのロマン』でアルバム・デビューしている。当時のメンバーは、ジョン・ウェットン、スティーヴ・ハウ、カール・パーマー、ジェフ・ダウンズ。それぞれキング・クリムゾン/UK、イエス、EL&P、バグルスといった人気グループで活躍してきたプログレッシブ・ロックのビッグネーム揃いとあって、スーパー・グループと呼ばれていた。
しかしプログレ・シーンは、サウンドの指向性が独特なこともあってか、メンバー・チェンジが極めて激しい。エイジアの場合も1983年の初来日公演時には、すでにジョン・ウェットンが脱退し、ボーカルはEL&Pのグレッグ・レイクが務めている。その後、ジョンは復帰したが、スティーヴ・ハウが脱退するなど、メンバーは入れ替わり続け、結局はジェフ・ダウンズが長い間グループを支えることとなった。

ところが21世紀に入ってからは、ジョン・ウェットンとジェフ・ダウンズが、デュオでアルバムを制作し、さらにエイジアも2006年にオリジナル・メンバーによるツアーを再開し、2007年には日本でもステージを行っている。自分たちのヒット曲のみならず、イエス、EL&P、キング・クリムゾン、バグルスの曲も披露したこのライブは、プログレ・ファンの間で大好評を博し、その模様は『ファンタジア~ライヴ・イン・トーキョー2007』という二枚組のライブ盤としてリリースされた。それに加えて翌2008年には、このラインナップとしては実に25年ぶりとなるスタジオ・アルバム『フェニックス』を携えて、再び来日している。
さらにエイジアと並行するウェットン&ダウンズでの昨年の来日公演を経てやってくる今回は、新作の制作も伝えられており、新曲をいち早く披露してくれる可能性も濃厚だ。幾多の危機を乗り越えて築き上げてきた猛者によるダイナミックな演奏に期待したい。