趣味・教養

2009.10.15
現在世界中のロック・シーンを見渡してみても、ガンズ・アンド・ローゼズほど、破滅的なイメージに包まれたビッグ・グループは、他にいないだろう。80年代後半にデビューしてからは、ボーカルのアクセル・ローズ、ギターのスラッシュとイジー・ストラドリンらを中心とするラインナップで一世を風靡したものの、その後は次々とメンバーがグループを離れたり解雇されたりした結果、オリジナル・メンバーはアクセルだけになってしまう。しかもこのグループのオリジナル・アルバムは1987年のファースト『アペタイト・フォー・ディストラクション』、1991年に2枚同時でリリースされた『ユーズ・ユア・イリュージョン I』『ユーズ・ユア・イリュージョン II』を発表した後は、それに続くアルバムがいつ発売されるのか分からないような状態が長らく続き、90年代の後半はライブ活動さえ無いままに過ぎてしまった。
こうした流れに大きな変化が生じたのはつい最近の事だ。2007年に14年ぶりの来日公演が実現し、2008年になって実に17年ぶりのオリジナル・アルバムとして『チャイニーズ・デモクラシー』が発表されたのである。ガンズ・アンド・ローゼズほどのビッグ・グループが、解散したわけでもないのに、新作の発表にここまで長い時間を費やしたというのは、ロック史上でも極めて稀なことだ。同時に本作の発表は、このグループの存在感が、どれほど独自のものかということも、改めて印象付けることとなった。
そして今回伝えられたのが、京セラドーム大阪と東京ドームで年末に来日公演を行うというニュースである。この公演がどんな編成で行われるのかなど、詳細について明かされていない部分も多いが、いずれにしても『チャイニーズ・デモクラシー』を携えてのツアーが、遂に実現することになる。今年のコンサートの中でも最も話題性に満ちた公演となる事は間違いない。