趣味・教養

2008.10.15

ビリー・ジョエルがプロ・ミュージシャンとしてデビューしたのは1968年、THE HASSLESというバンドの一員としてのことだった。つまり今年は、それから40周年というタイミングにあたる。とはいえ、日本で彼の名前が知られるようになったのは、フィル・ラモーンをプロデューサーに迎えて、1977年に発表された『ストレンジャー』からのこと。つまり最初のデビューからは、約10年ものタイムラグがあったわけである。
しかしこれ以降の彼は、『素顔のままで』が、1978年の第21回グラミー賞に於いて最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞を受賞したこともあって、トップ・スターとしての地位を確立すると同時に、1978年以降は度々来日公演を行うようになっている。ワールド・ワイドな活躍をしているアーティストには、地域ごとに結びついた特別な思い出というものがある。ビリー・ジョエルの場合は、日本のファンが、1978年の初来日以降、急激に親しみを増したことは間違いないだろう。
近年の彼は、1993年の『リヴァー・オブ・ドリームス』発表後は、新曲中心のポップ・アーティストとしての活動から離れるという宣言をしたが、昨年には久々の新曲『オール・マイ・ライフ』を発表し、多くのファンを喜ばせてくれた。それに加えて日本のファンには特に思い入れが強い名作として歴史的な評価が定まった『ストレンジャー』の30周年記念盤も、7月にリリースされたばかりだ。
こうした中で行われる今回の来日公演は、東京ドームを舞台にした一夜限りのメモリアル・コンサートということで、30年前の初来日の記憶を蘇らせるステージとなる。普段はNYを拠点とするシンガー・ソングライターの代表格として紹介される機会の多いビリー・ジョエルだが、この日に限っては、彼と日本との絆を改めて再確認するコンサートとなるに違いない。
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