ポスタルくらぶ

  • 文字サイズを「小」にする
  • 文字サイズを「中」にする
  • 文字サイズを「大」にする
  • はじめての方へ
  • 会員メニュー


健康・美容

2008.03.03

メタボリックシンドローム卒業をめざして * 高血圧改善編 *

 日本人の3人に1人は高血圧だと言われています。あなたは大丈夫?

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群、以下メタボリック)の危険因子のひとつ、高血圧を抱えている人は日本人の3人に1人(50歳以上では2人に1人)。そのためメタボリックの人と高血圧の人は、かなり重なり合っていると考えられます。そこで今回は、1月に取り上げたメタボリック対策の復習として医療制度の改変とともに、メタボリック卒業の第一歩である高血圧の改善方法をご紹介します。

今、なぜメタボリックが注目されているの?

今年2008年は、"メタボ元年"と言われています。その理由は、4月から医療保険の被保険者と被扶養者のうち40歳以上75歳未満を対象に、メタボリックの克服に焦点をしぼった「特定健診・保健指導」が義務化されるからです。

「特定健診」と今までの健康診断とは、何が違うのでしょうか? 簡単に言えば、病気を見つけるための健診から、予防するための健診になったことが大きな違いです。そのため、健診の項目にはメタボリックの診断基準が反映されています。また健診の結果、メタボリックのリスクの高さに応じて、レベル別に生活習慣の改善に重点を置いた指導が行われます。これが「特定保健指導」です。

この制度の背景にあるのは、国民医療費の増大という現実です。高齢化が進みさらに増えることが予想される医療費を削減するため、病気になる前に予防する、発症していても症状が軽いうちに発見して治療するという予防医療が注目されているのです。特に、先進国での生活習慣病の増加は、深刻な問題となっています。生活習慣病のリスクのある人は、ない人に比べて医療費が3倍かかっているという調査結果もあり、これからますますメタボリックに注目が集まることは間違いありません。

※2 HbA1c:空腹時血糖値が採血時点での指標であるのに対し、採血前1~2ヶ月間の平均血糖値を反映し、血糖コントロール状態の指標となっているもの。

65~75歳の方は、積極的支援に該当する方でも、動機づけ支援になります。
血圧を下げる薬、インスリン注射または血糖を下げる薬、コレステロールを下げる薬を服薬中の方は、特定保健指導の対象になりません。

メタボリックの危険因子のひとつ、高血圧って?

以前(1月4日掲載分)にもご紹介したとおり、メタボリックとは内臓脂肪型肥満に、高血圧、高血糖、脂質異常症の危険因子が重なった状態のこと。その危険因子のひとつである高血圧は、日本人の3人に1人が該当すると言われるほど一般的です。しかし、高血圧とは何か、なぜ怖いのかということは意外と知らない人が多いのでは? ここで少し、高血圧についての基礎知識を学びましょう。

私たちの体は、心臓から全身に送りだされる血液によって生命機能を維持しています。心臓はポンプの役割を果たし、新鮮な血液を全身に循環させるために、高い圧力で血液を動脈に送り出しているのです。このとき、動脈壁にかかる内側からの圧力を「血圧」いい、「高血圧」とはこの圧力が基準値以上の状態が続くことをいいます。

では、血圧がどれくらいになったら高血圧と判断されるのでしょうか? 日本高血圧学会では、収縮期血圧(上の血圧)で140mmHg、拡張期血圧(下の血圧)で90mmHg以上が高血圧と定義しています。ただし、これより血圧が低いからといって安心してはいけません。収縮期血圧が130~139mmHg、または拡張期血圧が85~89mmHgの人は、正常範囲であるものの、いつ高血圧に移行してもおかしくない状態。血圧を下げる努力が必要です。

高血圧のココが怖い!

高血圧はそれ自体より、動脈硬化の原因となることが大きな問題です。動脈は本来、しなやかでゴムのような弾力をもっており、心臓から押し込まれる血液をふくらみながら受け入れます。しかし絶えず強い圧力を受け続けると、次第に動脈壁が傷つき、古いゴムホースのように固くなってしまいます。この状態が動脈硬化です。動脈硬化は高血圧が長く続くほど進行し、動脈硬化が進むほど血液が流れにくくなります。そのため、さらに血圧が高くなるという悪循環に陥る危険があります。

動脈硬化は、脳血管障害や心臓系の病気などさまざまな合併症を引き起こします。日本人の病気による死因ワースト3は、がん、心臓病、脳卒中ですが、このうち心臓病と脳卒中はいずれも高血圧が原因とされています。そしてこの2つを足した割合は死亡総数の30%となり、なんとがんを上回る割合で高血圧が死亡の要因に。「血圧が高いくらいなんともない」と軽視していると、取り返しがつかないことになるのです。

高血圧と診断されたら 高血圧の治療は、生活習慣の改善と薬物療法が2つの柱です。重症度によっては、生活習慣の改善だけで薬を必要としないことも。まずはあなたの生活習慣を見直すことからはじめましょう。

〈生活編〉

血圧は、気温の変化や運動などのほか、日常生活の中のさまざまなものの影響を受け、急激に上昇することがあります。緊張や興奮の原因となる刺激やストレスは、なるべく避けましょう。ストレスをゼロにするのは難しくても、自分なりの解消法やリラックス法を見つけて、速やかに安定した状態に戻すことが大切です。また、過労や寝不足だとさらに危険が大きくなります。ふだんから、十分に睡眠をとるよう気をつけて。もちろん、タバコは百害あって一利なし。喫煙は血圧を上げるだけなく、長期的には動脈硬化も進行させます。できるだけ早くやめる努力を。

高血圧の人が入浴中に脳卒中の発作を起こすことが多いため、入浴はよくないと思われがちですが、入り方に気をつければ血行促進やリラックス効果など良い影響もあります。脱衣所・浴室を温めておく、38~40℃くらいのぬるめのお湯につかる、長湯をしないなど、血圧の負担にならない入浴習慣を身につけましょう。

〈運動編〉

体を動かす習慣がある人は、ふだん運動をしない人よりも動脈硬化が進みにくく、心筋梗塞の発作も起こりにくいことがわかっています。また、適度な運動は血圧を下げるだけでなく、総コレステロールや中性脂肪の値を下げたり、糖尿病の予防・改善にも効果があります。

高血圧の人に有効なのは、筋力をつける運動よりも、ウォーキング、水泳など、筋肉のすみずみに酸素を行きわたらせる有酸素運動。瞬間的に筋肉を使う無酸素運動は、血圧を急上昇させるので避けてください。

重度の高血圧である場合や服用している薬によっては、運動がすすめられないケースもあります。運動をはじめたいと思ったら、まず医師に相談して指導を受けながら行うようにしましょう。

〈食事編〉

高血圧の治療でもっとも大切なのが、食事療法です。いちばんのポイントは塩分を制限すること。1日に摂る塩分の量は、6g未満が目標です。ちなみ に、日本人の平均的な塩分の摂取量は10~12g。調味料として使う食塩だけでなく、しょうゆやみそ、干物やつけもの、缶詰など加工食品にはかなりの塩分 が含まれています。薄味を心がけると同時に、なるべく自炊をして減塩を心がけましょう。

そのほか、体内の余分なナトリウムを排出するカリウムを含む、カボチャやジャガイモなどの野菜も積極的に摂りたい食材。たんぱく質を豊富に含む大 豆、タウリンを多く含む魚介類や貝類、カルシウムを効率よく吸収できる牛乳もおすすめです。脂質は何かと悪者にされがちですが、3大栄養素のひとつで私た ちの体には必要なもの。問題なのは、摂りすぎと脂質の種類です。コレステロールを増やす飽和脂肪酸を多く含む、肉や乳製品は控えめに。逆に、コレステロー ルを下げる作用があるのが不飽和脂肪酸。青魚には、EPA(エイコサペンタエン酸)や、DHA(ドコサヘキサエン酸)という不飽和脂肪酸が多く含まれています。

目標塩分量

目標塩分量

不飽和脂肪酸の多い食品

マグロ、サバ、イワシ、サンマ、オリーブ油、ごま油など

コレステロールの多い食品

バター、卵黄、ウナギ、魚卵、マヨネーズなど

飽和脂肪酸の多い食品

豚・牛肉の脂肪の多い部分、チーズ、生クリームなど

BREAK TIME

今話題のギャバが血圧を下げる!

最近、店頭で「ギャバ(GABA)」が入った健康食品をよく見かけませんか? このギャバはアミノ酸の一種で、特に哺乳動物の脳や脊髄に存在する物質。体内で神経伝達物質として脳内の血流を活発にし、酸素供給量を増やしたり、脳細胞の代謝機能を高めるはたらきがあります。体内で不足していたとしても、食品から摂ることで同じようにリラックス効果が得られると注目を浴びているのです。

さらに、ギャバの優れた点はこれだけでなく、中性脂肪や血糖、さらには血圧までも下げる働きもあることが報告されているのです。ギャバが血圧を下げる理由として、血管の働きをコントロールする自律神経の中枢に作用する、血圧を上げる酵素の働きをブロックする、過剰な塩分摂取で低下した腎臓の機能を活性化するなどが考えられます。

ギャバを豊富に含む食材として、いちばんに挙げられるのが発芽玄米。発芽玄米のギャバの量は白米の約10倍で、玄米と比べても約3倍の量! 実際に、肥満気味の男性12名に、発芽玄米を1日240g、8週間食べてもらったところ、高血圧気味の人は血圧が低下しました。これに対し、正常な血圧の人では摂取前・摂取後の血圧に大きな変化は見られませんでした。
このように高血圧を安全に改善してくれる発芽玄米。さっそく毎日の食事に取り入れてはいかが?

ファンケル

« 前の記事へ 次の記事へ »

このページの先頭へ

 

このページの先頭へ

このページの先頭へ



このページの先頭へ