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食・グルメ

2009.10.13

"つける"、"混ぜる"。ラーメンのアクション派 つけ麺VS油そば

今や押しも押されもせぬ一大潮流 「つけ麺」の魅力

今や押しも押されもせぬ一大潮流 「つけ麺」の魅力スープ、麺、具の「三位一体」のバランスこそが、ラーメンの真髄――と思われるファンは多いかもしれません。ですが、今ラーメン界では、「ある潮流」が日に日に存在感を増しつつあります。
その潮流とは、ずばり「つけ麺」のことです。つけ麺の発祥は、昭和30年頃という説が有力で、ある店で生みだされた、"茹でた麺を冷水でしっかりしめ、通常のラーメンより濃い味の汁につけて食す"というスタイルから始まり、麺そのものの味や弾力、そして汁の旨みをよりダイレクトに味わえるために、あっという間に人気に火がつきました。

そのスタイルはラーメン界で一つの流れを作り、今ではそこかしこでつけ麺の専門店を見ることができます。つけ麺がこれだけの存在になったのは、まず、発祥店からのれん分けを許された店が、各地で「つけ麺」を提供するようになったこと、そしてそれが評判を呼び、やがてはつけ麺発祥の店とは縁のないラーメン店までもがメニューに組み込むようになったことが大きな理由と言えるでしょう。

ですが、つけ麺人気の理由はそれだけでありません。一過性のブームで終わらないこのつけ麺の人気は、その食べ方の多様性の魅力にもあるのです。最近では、麺を冷水でしめず、温かい状態のまま出す"あつもり"や、汁を冷たい状態で出す変化型も誕生しています。温度以外にも、酸味をきかせたものから甘みを利かせたもの、あっさりしたもの、濃厚なものなど、味わいも多種多様です。

そして何より、重要なのはつけ麺が「万人に幅広く受け入れられる味にしやすい」という点。最初は汁を少しずつつけて麺の味をじっくり楽しみ、後半はたっぷりの汁とともに味わう、またはその逆にする――。麺と汁をどう組み合わせて口に運ぶかは、食べる人次第です。好みの味になるよう自らのスタイルで調整できるため、味の当たり外れを感じることが少なく、つけ麺の人気はいっそう広まることになったのです。

ジャンク&カスタマイズ 「油そば」の底力

ジャンク&カスタマイズ 「油そば」の底力また、つけ麺と共に、昨今隆盛している潮流がもう一つあります。それが、麺とごく少量の濃厚なタレ、そしてチャーシューやメンマなどさまざまな具が盛られた「油そば」。全てを一緒によく混ぜ合わせて食べる、いわば「和えラーメン」に近い形で、つけ麺同様、従来にはなかった新しいスタイルのラーメンです。
その特徴は、油そばの自由度の高さにあります。ラー油や醤油、酢、コショウなど好みの香辛料で味を変えたり、温泉卵やゴマ、カイワレ、揚げニンニクなど、好きな食材をいくらでもトッピングでき、混ぜ合わせて自分だけの味を作ることができます。
ベストの味を求め、試行錯誤する面白さも含めて楽しめる懐の広い油そばは、今後もその人気を広げていくでしょう。

共通するのは、ラーメンの魅力を引き出すためのアプローチ

「つけ麺」と「油そば」、この二つに共通するポイントは、より自分好みの味を探し出すという楽しさ・期待感がある、という点です。
あらかじめ、店が用意したスタイルのラーメンを食べるのもいいものですが、そこにもう一味ほしい、自分ならここをもっと濃くしたい......ラーメンを愛すればこそ、そこにはこだわりが生まれます。
「マイベスト」の味を探して食べ歩くだけでなく、実際にトッピングや味付け、食べ方を変えて、こだわりを最大限に生かした「自分だけの味」が食べられる――。つけ麺、油そばの魅力は、ここにこそあるのではないでしょうか。

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