ポスタルくらぶ

  • 文字サイズを「小」にする
  • 文字サイズを「中」にする
  • 文字サイズを「大」にする
  • はじめての方へ
  • 会員メニュー


食・グルメ

2008.10.27

日本ラーメン 初めて物語

日本最古のラーメン、食べたのは誰?

ラーメン

ラーメン。拉麺、または老麺。
ラーメンについてふと思いを馳せる時、疑問を感じたことはないだろうか? そう、ラーメンは中国にルーツを持つ食文化だ。今でこそ「国民食」とまで言われる身近なものになったが、ラーメンはその昔、海を渡ってやってきた食べ物だ。
では、日本でその伝来を受け、最初にラーメンを食べた人は誰なのだろうという、ごく素朴な疑問が湧く。そこで歴史を紐解いてみると、実に意外な人名が出てくるのだ。今回は、そんなラーメンにまつわる歴史のあれこれについてご紹介しよう。

水戸光圀

さて、日本で始めてラーメンを食べた人物は、水戸藩二代目藩主・水戸光圀 (みとみつくに)だという記録が残っている。そう、かの「黄門様」だ。
時を遡ること300年以上前の西暦1665年、儒学の講師として来日していた朱舜水(しゅ しゅんすい)が、もてなしとして光圀公に中国式の麺料理をふるまったのだという。ラーメンファンとしては羨ましい話だが、印籠を掲げれば悪人もひれ伏す黄門様が味わった、初代ラーメンの味とはいかばかりのものだったのか。
今のラーメンの原型と考えられているその料理には、豚や鶏のダシでとったスープに、レンコンの粉が練りこまれた麺、ニンニク、にら、らっきょう、ねぎ、生姜といった具が乗せられていたと言われている。

日本ラーメン、黎明期

ラーメン

行列店も膨れ上がり、今ではすっかりその立場を確立したラーメンだが、「黄門様」が食べたラーメンは、すぐに一般に普及するものではなかった様子。その後、日本でラーメンの話題が再度もたらされるまでには、明治中期ごろの横浜まで待つことになる。
当時、明治維新によって開かれた港町横浜に中国人街ができ、その流れで気軽な食事として、屋台でラーメンが売られるようになったという。横浜の南京街で南京そばの屋台が続々と現れはじめたことが「ラーメンムーブメント」の始まりで、1910年に東京浅草の「来来軒」が屋台ではなく店舗を構えたことが、本格的なラーメン店の第一号となった。この来来軒、当時はかなりの人気を誇った店だったようだが、残念ながらすでに閉店している。現在に残る日本最古のラーメン店は、栃木県佐野市にある創業1916年の「宝来軒」。中国から伝わった青竹打ちの麺とあっさり醤油スープが織り成す素朴な味わいを、ラーメンファンなら一度は味わってみたい。

あっという間にできて美味しい、即席ラーメンの歴史

インスタントラーメン

最後は、私たちの身近な存在であるインスタントラーメンやカップラーメンだが、これらにも意外な歴史がある。まず、インスタントラーメンが日本で初めて登場したのは、1955年の松田産業(現おやつカンパニー)による「味付中華めん」と言われている。
しかし、この商品は特許を得ておらず商業的にも成功しなかったので、特許を持つもっとも古い即席ラーメンとして世間一般に認知されているのは、日清食品から1958年に発売され、今でも高い人気を誇る「チキンラーメン」だ。
この後、1962年には明星食品が別添えの粉末スープをつけた即席ラーメンを発売し、1971年には日清食品が日本発・世界初のカップ入り即席ラーメン「カップヌードル」を発売するなど、家で食べられる手軽なラーメンの開発技術は加速度的に進んでいった。
食べたい時にすぐ食べられるところが魅力の即席ラーメンは、今からたった50年ほど前に生まれたもの。にもかかわらず、現在のカップ・インスタントラーメンに隆盛具合を見ると、発売当初から現在まで、変わらず愛され続けてきたのだと実感できる。

ちょっと小腹が空いた時、棚を探せばラーメンがそこにある、という方も決して少なくはないはずだ。自宅にストックしてあるインスタントラーメンの銘柄や歴史をチェックしながら、日本人のラーメン好きを改めて感じてみるのも楽しいかもしれない。人に長い歴史があるように。ラーメンにも歴史アリ、なのだ。

« 前の記事へ 次の記事へ »

このページの先頭へ

 

このページの先頭へ



このページの先頭へ