年金・保険・法律

2009.12.02
最近は気温の変化が激しく、テレビの天気予報では、しょっちゅう「例年の12月初めのような冷え込み」とか「季節が1ヶ月前に戻ったような暖かさ」といった言葉が聞かれます。しかし、言われてみればそうなのかとは思うものの、体感としてはピンと来ません。1年前の冬がどのように寒く感じられたかどころか、1ヶ月前がどんな感じだったかさえ思い出せません。
どちらかと言えば、「1ヶ月先の寒さ」というように、異変が季節の先取りである方が、寒さ対策の準備ができるのでうれしいと思う筆者は、かなりの寒がりです。
保険は、リスクに備えるためのものです。リスクとは、ぶれの幅であり、変化であり、不安定性であり、不確実性です。それらは安定性を脅かします。人は変化を恐れるものなので、安定性が失われることは安全性が失われることと同じように感じます。
ちなみに、安全であることと、安心であることとは違い、「知らぬが仏」と言うように、事実を知らないか、誤解しているために安心しているということもあるものです。
遺伝子組み換え食品に非常な恐怖を抱いている人が、食品成分表示を元に一切の遺伝子組み換え食品を口にしていないと信じていれば、その人は安心していられるというのが、その一例でしょう。同じようなことは、肺ガンの原因が喫煙だけだとか、マスクがインフルエンザウイルスを完全に遮断するとか、ほかにもいくらでもあるでしょう。
ともすると、何もかもが不安定で、安定しているものは一切無いように思えてきますが、生きていれば全く変化が無いということはないのです。保険を考えるにしても、起こりうるリスクを全て考慮することはできないのです。
世の中には、個人の全く力の及ばないところから変化がもたらされるという場合があります。そのひとつが、感染拡大期に入ってしまった新型インフルエンザです。
しかし、保険を利用してリスク管理ができるのは、私たちの想像力(未来時間イメージ)の及ぶ範囲だけですので、何もかも保険で賄おうとするのは、保険料が大きくなりすぎてしまうので現実的ではありません。ある程度備えたら、あとはなるように任せるというのが、現実的でしょう。
ところが、別な考え方をする人もいるのです。時間は過去から未来へと一直線に流れるのではなく、未来から現在へやってくるというのです。そしてそれは一筋の流れではなく、たくさんの支流なのだと。
また、他方では、自分が方針を決めていくことによって、未来が変わっていくというイメージもあり、保険で言えば、積極的にリスク管理していくという考え方になります。逆に言えば、自分の行動の方針が立たなければ、未来に発生するリスクを想像することができず、自分に必要な保険を判断することもできないということです。
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